君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
働く場と学ぶ場に希望を!
神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

NEW!杉並区に学ぶ |君嶋ちか子|神奈川18区|前県議会議員

2024年12月4日

「チェンジ川崎」をめざす学習と交流のつどいが開かれました。

来年10月の川崎市長選挙を視野に入れた集会ですが、ここでは、川崎の現状は別の機会に譲り、ゲストに招いた杉並の小関啓子さんのお話に特化して記しておきます。

長年杉並区で市民運動を続け、2022年の区長選挙では岸本聡子区長誕生に大きな役割を果たした方です。

●杉並区は原水爆禁止運動をはじめとして、保育所増設や給食自校方式守れ運動など住民運動が活発な地域でした。2015年の安保法制に反対する運動は2017年・2021年の衆議院選挙にも引き継がれます。その結果2021年の衆議院選挙では、ついに候補者一本化を成功させ、石原伸晃氏を破り吉田はるみ議員を誕生させました。

この勢いは「住民思いの区長をつくる会」を誕生させます。政策作りと宣伝を重ねる中で、ヨーロッパで活動していた岸本聡子さんを紹介され、岸本さんは政治の変革は地方自治からという信念の下、住んだこともない杉並に飛び込んできました。候補者決定は、なんと投票まで2カ月余りという時期。

●杉並区内の19の駅すべてで候補者に代わり「一人街宣を」との提起に応え、取り組みを進めるうちにその人波がどんどん膨れ上がっていったそうです。

若いメンバーと住民運動の歴戦の活動家が溶け合って、「分厚い運動」になっていったといいます。誰かが指示をするというのではなく、みんなが自分事としてやれることをやるといった感じだったらしいのですが、ここまでくると「やはり、どこでもできることじゃないな」という気持ちになってしまいます。

結果は187票差の勝利!

●新しい風景はさらに続きます。区長は「私に投票しなかった人たちと対話をする」と宣言。議会においても前区長派は当然いますが、3月議会の直前に自民党区議団が新区長支持派(9人)と支持しない派(6人)に分裂し、予算案もパートナーシップ条例含むすべての条例案も可決されたそうです。

翌2023年4月の区議会議員選挙において、区長は区長選挙を共に闘った人様々な会派の候補者の応援に立ちました。

ここでも「選挙に行こう」の一人街宣が展開され、結果投票率はアップ、女性議員が半数を超えました。一方、区長攻撃をしていた自民党議員が複数で落選。「杉並区住民自治基本条例」が生きる杉並区をめざしています。

●夢のような展開に圧倒されましたが、小関さんは会場に集まった私たちに「こんなに大勢の人が集まり、市民運動の取り組みも素晴らしい。皆さんのエネルギーなら川崎でも絶対に市政を変えることができます」ときっぱり。

確かに川崎の市民の取り組みには、いつも敬意を覚え誇りにも思っているところですし、現福田市政は市民の願いから遠ざかるばかり。杉並の素晴らしい展開に続かなければなりません。(2024.11.22)

新着記事

  • 過去の記事

  • facebook
PAGE TOP