●神奈川18区タウンミーティング、第三回目のテーマは「ジェンダー平等社会をめざして ◇今、性と人権がダイナミックに変化◇」。
このテーマは予想通り参加呼びかけの段階で苦労しました。「これ、オレ関係ないから」的な反応です。「女性の問題」と捉える傾向はまだまだあります。
でも、だからこそ男女や多様な性を超えての人間に欠かせない問題だということを認識するためにこのような場は必要だと思います。
●さて、講師の坂井希さんは初代のジェンダー平等委員会の事務局長でした。それ以降いまでも「ジェンダーってなんじゃ?」と聞かれることが多いと会場を笑わせました。
改めてジェンダーとは、男女の生理的な違いだけではなく、社会で形作られてきた行動規範や性差を指します。ジェンダー平等な社会とは、あらゆる分野で男性も女性も多様な性の人々も、差別なく尊厳を持ち、自分らしく生きていける社会です。
日本はジェンダー平等後進国。2024年ジェンダーギャップ指数、146か国中118位です。
意思決定の場に女性が少なく、とりわけ政治の分野が遅れています。
また日本の遅れの特徴としては、背景に「家制度」「家父長制度」があります。選択的夫婦別姓制度を阻んでいるのも、これらが大きく影響しています。
男女の生涯賃金格差は約1億円。この数字を知った時には驚いたものです。この背景には、根深い性別役割分担意識があります。女性は家事が主、だから収入を得る仕事は家計補助に過ぎない、よって安くても構わない、という図式です。
日本共産党は綱領にジェンダー平等を掲げた2022年以降、国会・地方議会で度々ジェンダー問題を取り上げ少なからぬ成果も得ています。
★男女賃金格差を公表させる制度の実現、実際の是正も
★非正規雇用労働者の処遇の改善・正規化・常勤化をめざす
★刑法改正「不同意性交」が罪に 公訴時効問題・性暴力救援センターの拡充など今後の課題
★痴漢の加害防止
その他取り上げた質問の数々
離婚後共同親権・LGBTQ性的少数者の権利・安心安全な避妊中絶方法へのアクセス・包括的性教育・ジャニーズ事務所事件で問題となった文化芸能分野での性暴力をなくす・米兵による性暴力隠ぺいを許さない・災害対応にジェンダーの視点を・女性トイレの行列を緩和等々
●「女性トイレになぜ行列ができるか」、こんなことまで取り上げていたんですね。多彩な取り組みが広がっています。議席が増えればもっと前に勧めることができます。わくわくしますね。
坂井さんが都合で11時に退出。その後はのずえ明美高津区県政対策委員長に質問していただく形式で対談。現在の気になる出来事など、様々語らせていただきました。タウンミーティングやっぱり楽しいですね。
皆さんからも「よかった」「こんなこと知らなかった」「君嶋さんの話を聞いて元気が出た」などの感想が寄せられました。(2024.9.29)