●建設関係の労働組合の旗開き、色々参加してきましたが、締めともいうべき神奈川県建設労働組合連合会(神建連)の旗開きにも参加。私はかながわ総研の事務局次長としての参加です。
やはり壮観。来賓も組合員もとにかく大勢。各政党・議員、多くの団体。
参加していた他会派のある県会議員が、わざわざ私のテーブルを訪ね挨拶をしてくれました。在任中、そんなに言葉を交わす機会もなかった方ですが、誠実な言葉に感激。激励もいただきました。
●その他にも、多くの参加の方と言葉を交わすことができました。主催団体の活動の鼓舞にとどまらず、様々な取り組みの情報や確信の共有等ができる、このような場はやはり貴重だと思いました。
今年の川崎労連・神奈川労連・建設関係の各旗開き、参加した方々との語りは、どれも新たな認識や交流を得る場となりました。コロナを経て久しぶりの場面が多かったことにもよるのでしょうが。
国土交通労働組合の方とも話ができました。話題はやはり2日の事故、管制官の削減、羽田空港の過密状態など。国土交通労働組合として是非声明を出してほしいと持ちかけました。
事故調査を、犯人捜しではなく事故原因の解明につなげるために、さらに航空行政の体制強化につなげるために、労働組合の役割発揮が求められます。安全な空は、航空会社とともに航空行政の充実と体制強化にかかっています。
●さて、神建連をはじめとして全国建設労働組合総連合(全建総連)は、「持続可能な建設業の実現に向けた100万人国会請願署名運動」に取り組んでいます。
要望事項は、
1.建設労働者の雇用改善、能力開発の推進及び向上を図るとともに、高い水準の賃上げに向けた環境整備に努めること
2.建築大工をはじめとした若年者等の入職・定着を促進し、建設業の担い手確保・育成を推進すること
3.建設キャリアアップシステム(CCUS)の普及促進を図ること。
今年の4月から「働き方改革関連法」が建設業にも全面適用されます。長時間労働の是正、週休二日制の推進、適切な賃金水準の確保は喫緊の課題となります。
●建設労働者の減少・高齢化も深刻です。2010年の266万4千人から2020年には244万7千人に減少。55歳以上が約36%、29歳以下が約12%と高齢化も進行しています。(総務省「2020年国勢調査」)
この傾向に歯止めがかからなければ、市民の住宅や社会資本の維持管理、災害復旧も困難となり、国民生活にも重大な支障を来たします。
建設業への入職を阻む大きな要因は、低賃金・長時間労働・少ない休日です。労働時間でいえば、2022年で1962時間ですが、全産業比では329時間(17%)多くなっています。(厚生労働省「毎月勤労統計調査」)
ケア労働などと同様、国民の命と暮らしを守るために必要な労働が、不十分な処遇のまま放置されています。このような社会の貧困は、必ず国民に跳ね返ってきます。
参加の皆さんと手を結び、政治を暮らしの見方にして、処遇改善を勝ち取りましょう!
熱い思いがこもった「団結頑張ろう」が響き渡りました。(2024.1.24)