●川崎では、2021年3月からフラワーデモが取り組まれ、毎月11日に実施しています。
私も毎回とはいきませんが参加しています。
先月、11月11日には、デモを川崎駅頭で実施する前に、これまでの活動の振り返りや今後について語り合う屋内のつどいが用意されました。これがとてもよかったと皆さん口々に。(私は、残念ながらその時間帯は無理で、参加は駅頭のデモのみでしたが)
フラワーデモ呼びかけ人の一人松尾亜紀子さんが講師となり、フラワーデモの意義について、「全国的な連帯で、性被害の実態などを共有することができた」「性被害の実態などが明らかにされることにより、刑法改正も後押しした」など語られたそうです。
●12月11日、今年最後のフラワーデモは、人数は少なかったのですが、町に根付いてきたと思わせる通る方の目線の変化を感じました。
静かなスタンディングが終わってから、小さな円となりそれぞれが思いを語るのですが、私は、11月に行った「アダルトビデオ学習会」の内容について語りました。
アダルトビデオ作成の過程で、脅しやだましによる出演強要、身に危険を及ぼすような過激な撮影の被害、消費過程での視聴や模倣行為の強要、これらが広く流布することによる犯罪の誘発、女性蔑視の強まりによる女性の地位の低下など被害が広がっていること、これらを許さない法の制定の必要性などの報告をしました。
以前とは違って、殆どが疑似性交ではなく実際の行為を行っているとのことです。つまりは売買春と同じことが行われているのです。
●他の参加者からもとてもいいお話が。「私はいわゆる引きこもりだった。でもフラワーデモに参加することで、少しづつ足を踏み出せるようになった。先日は温泉に行けた。信じられない思い」と明るい顔で語っていました。
「静かに立ち、道行く人に訴えることが、自分自身の力をも引き出すのか」と思いました。
参加者にとっても、それぞれに大事なものになっているんだなと改めて。
当事者でなければわからないような辛い思いを抱えながら生きている人は、存外に多いと思います。でもいろんな場面が、それを突き破るきっかけになるんですね。行動は外に向かって訴えるだけではなく、自分自身の力になるということです。
性や人間性が尊重される社会に向けて、それぞれの立場から事態を変えていけるといいなと思いながら、フラワーデモを終えました。(2023.12.11)