●県議団と民青の懇談に私も参加させていただきました。
民青には働く若者と学生がいますが、今回は学生の実態と要望が多く紹介されました。
●参加者から出された状況は次の通り。
*学生にとっては貧困が当たり前
*親世帯の貧困が進んでいる
*学生の3人にひとりが平均で300万円の借金
*学費補助はもとより、交通費補助・医療費補助・家賃補助を求める声が多い
*学生がバイトに追われ、職業選択もままならない
*就活の情報格差がある(学部・教授・Wi-Fi環境等)
*約9割の県立高校において、女子がスカートかパンツを選択することが可能となっているが、男子についても選択の自由をとの要望あり
●全体的な状況以外に、個別の問題あるいは具体的な対応が必要な次のようなケースも
*バイト先(あるチェーン店)で労災認定がされない
*高校生のアルバイトにおいて「高校生賃金」の存在(同じ仕事でも高校生だけ安くされている)
*研修中の最賃割れ
*国家公務員受験専門学校において、「全員が神奈川県警と自衛隊を受験する」ことが指示されており、実際受けざるを得なかった
*川崎の市立のある中学校において、生徒会総会で決めたことが顧問の先生の意向で覆されている
●食糧支援の際実施した横浜国大性に対するアンケートも紹介されました。
▲学食に対する要望
*値下げ
*量を増やして
*営業時間を伸ばして
*狭い。もっと広げてほしい
▲Wi‐Fi環境が不十分
*速度が遅い
*授業中通じない
*人が多いと繋がらない
*屋外でつながらない
●学生の貧困は一層深刻になっていると思いました。
学びが困難になっています。バイトが忙しくて講義が圧迫されているケースも以前から出されていましたが、実習の困難(実習とバイト両立が難しい)なども出され、学ぶことが実質保障されていない状況が横たわっています。
約300万円の借金が3人に1人という数字も深刻です。学費補助にとどまらず、住まい・交通費・医療費という要望もありましたから生活そのものが成り立っていないのです。
これほど学ぶことが困難になっている国…暗澹たる思いです。
●共産党は、次の政策を掲げています。
1 学費無償化を目指し直ちに半額、入学しないのに取られる入学金の廃止
2 奨学金は給付制を中心に
3 貸与奨学金の返済を半分カット
これらの財源は、1と2で年2兆円必要となりますが、大企業と富裕層の税負担を応分にして確保。3については、国債発行と特別会計の軍事費流用を中止すれば可能となります。
せめて医療費とともに教育費は無料にして、お金の心配なく学べるようにしたいものです。この国の未来を見通すために! (2023.6.19)