●6月11日、「人権侵害のない社会に変えていくために」をテーマとし、学習会を行いました。私も呼びかけ人の一人である「黒岩知事の人権侵害を#無かったことにできない女性たちの会」主催です。
黒岩知事も認めた4/13週刊文春記事によると、知事の行動は低劣かつ女性蔑視に満ちたものでした。これで知事の職責が果たせるのかと、驚きと怒りを覚えた有志による「女性たちの会」は、知事への申し入れやスタンディングに取り組んでいます。この経過については、これまでも記してきました。
●この日の講師角田由紀子弁護士は、「性売買の問題がジェンダー平等の議論の中で抜け落ちているのでは」と問題提起をしながら話を進めました。
戦前の遊郭・戦中の慰安婦・占領期の進駐軍向け特殊慰安所と、性売買の正当化が続きます。
1956年、日本の国連復帰に合わせて「売春野放しの国」を取り繕うかのように売春防止法が制定されますが、この法は「売る女性に責任がある」とし、処罰対象は女性のみ。
「金銭で女性を従属させる性売買は、性暴力と同質」とし「このような歴史は、女性は支配する対象という認識を生み出した」と講師は指摘。
黒岩氏の11年間もこの支配者観を色濃く帯びています。アダルトビデオを用意することを度々命じていた黒岩氏、ビデオを用意できなかった女性を怒鳴りつけた黒岩氏、卑猥メールを送り続けた黒岩氏、「遊びだったんだよ!」とまくしたて別れを迫る黒岩氏、まさに優越した場から女性を貶めている支配者の行為です。
●「ジェンダー不平等を正すには、買春者処罰を明確にした法整備が重要」と講師は指摘します。「売春」を余儀なくされた困難を抱える女性には、支援こそ必要と。
男性の権力の源を断ち、女性の尊厳を回復することが真のジェンダー平等への道であるとも。
●参加者からは、「(知事の行為は)とにかく気持ちが悪い」「税金を払い続けるのがイヤ」「神奈川県の恥」「AV愛好家であることも問題」等の率直な感想とともに、「議場で議員を怒鳴りつけるなど野蛮な行為は続いている」「気分屋でいつ怒鳴りだすかわからない」「知事室配属だった職員の長時間労働とパワハラによる自死まで生み出している」など、「過去の事ではない」状況が指摘されました。
過去に傷つけられた女性の問題だけではなく、知事という立場にあるからこそ、県庁の職場に困難を持ち込み、行政を歪めかねない懸念が生じています。私たちが放置できないゆえんです。
最後に会から、毎月の「第三水曜日昼休み県庁前スタンディング」「7.25女性の権利デー神奈川アクション」(12時桜木町駅集合~デモ行進、12時40分県庁包囲)への参加を呼びかけました。(2023.6.11)