●「女性相談会」が13日に開催されました。
ここまで実に丁寧な準備が行われました。私も実行委員として度々のズーム会議とともに学習や宣伝も行ってこの日を迎えました。
特色としては、マルシェと称して食料や生活用品の提供があること、リラックスプログラムとしてヨガやマッサージがあることです。カフェが設営されているのもいいですね。
●「女性による」とか「女性のため」と強調されるのは、私としては多少ひっかかるものがありますが、これには理由があります。性暴力やDVなどを受け、男性が恐怖の対象となっている方もいます。また体の事含め男性には相談しづらい問題も実際あります。
女性は概して社会のひずみを受けやすい立場にあるといえます。コロナ禍の下でも女性をめぐる矛盾は深刻でした。
現状では、女性に特化した相談会もあって然るべきだと思います。
●11時からの開催でも、実行委員は8時45分集合で荷物の運び込みや、椅子・テーブル等のセット、品物の配置、打ち合わせなど忙しく立ち回りました。
スタッフは受付・カフェ・インテーク・相談・マルシェ・メディア・宣伝などに分かれます。インテークとは、的確な相談内容を把握するための事前聞き取りです。
私は前回同様相談チームに入りました。主に労働と生活相談が担当です。
●相談は5件。
障害年金の等級がなぜか引き下げになり、かつひとり親なのに児童扶養手当が適用されなくなったケース、自らもメンタル不調を抱えながら、引きこもりがちなお子さんの就労を願う方、10年に及ぶお母さんの介護を終え再び就職することに不安を抱えている方、パワハラなどを経て仕事にブランクがあるけれどキャリアコンサルティングなどの資格を活かしたいという方、最後は、自閉症のお子さんを抱えながら、現在は心療内科の治療を受け傷病手当で生活しているシングルマザー、などでした。
●担当の役所などとやり取りしなければならないものや、間接的に聞くだけのお子さんの問題など、その場では具体的な解決策を示せないものもあります。
でも「やっぱりその考え方でいいんですね」とか「聞いていただいただけでも安心しました」などの言葉を聞き、聞くことの大切さを改めて感じました。
また「皆さん、本当にやさしくて来てよかったです」という言葉を相談後に漏らす方もいました。やはりこういう場は求められていると同時に、主催した側にとっても「やってよかった」ということですね。
●この日、スタッフは実行委員63名と当日ボランティア13人の81名、相談件数は44件。
相談に至らない方、マルシェやリラクゼーションの方などの数は把握できていませんが、年代は10代から70代とのことでした。
相談内容は家族と仕事に関わるものが多かったようです。
感想の抜粋をほんの少し紹介。
「やさしく悩みを聞いてくれたので、前向きの人生を送っていきたいと思えるようになった」「人とつながることができて、孤独感が薄れました」「背中を押してもらった。来て本当に良かった」等々。
*スタッフ・準備状況・カフェ・マルシェの写真は実行委員会提供。写っているのはスタッフのみです。マッサージの写真はスタッフ提供。もちろんスタッフのみ。(2023.5.13)