●私は県政報告会とは分けて、一年に一度「つどい」を開催しています。「つどい」では、ゲストをお呼びし、講演と私との対談の場を設けています。
準備段階で、今回は自然エネルギーをテーマにという話になったところで、私はすかさず、「それなら小山田大和さん!」と推薦。皆さんの了解と小山田さんの快諾をいただき、4月30日の本番を迎えました。
早いもので、もう三期目の選挙まで、一年を切りました。
●私はこのつどいに向けて、私の「パンフ・パート1」の作成も進めていましたので、何かと気ぜわしい日が続きました。
「パンフ・パート1 」(右の写真)も完成し、参加のお願いをしながら、私の報告部分の準備。小山田さんのお話とかみ合うようにしながらも、県の役割を浮き彫りにするには…と多少悩みながら。
●そして当日、お天気も良く160名を超す方に参加していただき、小山田さんのお話もいつもながら明快に進み、これでほぼ安心と。
小山田さんは、3.11を契機として再生可能エネルギーの必要性を感じ、さっそく実行していった方。
ソーラーシェアリングにこだわるのはなぜか。それは、休耕地も含め、地面に畑や田んぼの耕作をし、その上で、2メートル以上の高さでソーラーパネルを設置することにより、「日本の農業の再生・地域振興と併せて再生可能エネルギーを生み出すことができる」から。これはそれぞれ日本社会の大事なキーワード。神奈川県は他県に比べても広大な地域が残っている訳ではありませんから、神奈川の事情に合った方法だと思います。
この大事な課題とともに、もう一つの小山田さんのお話のポイントは、政治に対して率直な意見表明をすることです。
保守の地盤が強い地域で、共産党の応援をすることは抵抗が強いに違いないのですが、前々回の参議院選挙であさか由香を力強く応援して下さった場面は鮮烈でした。それは小山田さんがまともな政治が必要と考えているから。
エネルギー政策の転換には、政治の力が必要と言及し、「共産党のエネルギー政策の通りにすれば、日本のエネルギー転換が図れる」と評価していただきましたが、エネルギー政策だけの問題ではなく、日本の社会と政治に率直な声を上げることが必要というメッセージも。
●私の県政報告では、次の3点に絞りました。
一つ目は、神奈川県のエネルギー政策について、県政策の骨子と実績を示しました。これまでも、委員会質問では取り上げてきましたが、あまりにも不十分です。省エネやソーラーシェアリングなどはとても本気でやっている予算と実績ではありません。県のエネルギー政策のあり方を見直す必要があります。是非神奈川県でもエネルギー政策の転換を実現したいと思います。
二つ目は、やはりコロナ関連の課題。何故ならこの2年間の格闘を抜きに次の県政を見通すことはできないからです。
医療分野では、露わになった問題点の最大の課題、医療・保健所体制の強化、これに今後力を尽くしたいと思います。
もう一つの課題は貧困対策です。県がコロナの中から立ち上げた「生活困窮者対策推進本部」これをどれだけ内実があるものにしていくかが大きな柱です。
三つ目は、来年の地方選挙も視野に入れ、県政と県議の役割を明らかにしたいと思いました。県議がいない時代といない地域が多いことから、共産党の側にも県議が根づいていない場面があること、中間機関たる県政が見えづらいこと、この二つが要因ともなって、私たち県議は結構、残念な場面に出会っています。
安心して暮らせる社会をつくるためには、これらを克服し、国政・県政・市政の連携を強化し、それぞれの議会に止まらず、全体として力をより発揮させる必要があります。
●これらの県政報告を、終了時間を気にしながら駆け足で。(この会館の使用時間帯困ったものです。午前の部は11時半終了を課して、午後の部は12時半から使用開始としています。このバランスの悪い使用時間改め30分ずらしてほしいもの)
このような舞台裏はありつつも、皆さんと元気に爽やかにお別れしました。
また、リーフレット「君嶋ちか子が黙っていない」も好評でした。「君嶋さんのひととなりがわかる」「解り易い。何より大きい字が読みやすい」と。
さあ、次は参議院選挙を経て、「パンフ・パート2」をつくらなければ。(2022.4.30)