●リニア新幹線新駅をつくるために、移転を余儀なくされた相原高校の新校舎が完成し、落成記念式などが行われました。
相原高校は1922年創立。地元住民の強い要望で土地の寄付を受けながら作られたと聞いています。駅近くの豊かな緑と学校は市民に愛されてきました。
当時、農業は固(もと)より畜産業も多く営まれていたそうです。移転を惜しむ声は各方面から聞かれました。
私も無謀なリニア新幹線のための移転であることに、納得がいきませんでした。特にここは畜産科学科や環境緑地科もあり、簡単に移せないものがたくさんありました。
●そんな思いを抱えながらも、生徒の学ぶ場を確認しなければと、落成記念式典及び内覧会に出席しました。
移転先は職業能力開発総合大学校跡地、橋本駅から歩けば30分ほどかかる場所です。面積は11.87ha、旧地の1.2倍にもなるそうです。空・山並み・樹木・大地と視界が気持ちよく広がります。
畜産科学科など他の高校では見られない貴重な風景です。移転の経緯は納得がいかないとしても、のびのび学べる場となりそうです。
糞尿などもたい肥として使用しています。これが以前は手作業だったようですが、ここでは自動化されています。
●校舎内も広い!仮庁舎で過ごしていた生徒たちはさぞうれしかったことでしょうね。
旧校舎は耐震性に問題ありとされましたが、リニア新幹線が予定されていた為か、補強工事ではなくプレハブ仮校舎が建てられ、9年間の生活を余儀なくされました。
立派なホールと見紛う視聴覚室が圧巻。
この校舎は、リニア新幹線がらみで予算もふんだんに用意されたのでしょうか。でも、学ぶ環境は、どこでもこれくらい整えたいものですね。
太陽光発電などが設置されていなかったのが残念。
実習でつくられる乳製品などを市民に譲る直売所も、用意されていました。豊かな高校生活を送れるといいですね。(2019.5.30)