公立大学法人神奈川県立保健福祉大学が、大学院(修士課程)「ヘルスイノベーション研究科」をを立ち上げました。その開設記念式典が行われました。
保健福祉大学は、横須賀にありますが、大学院研究科が突如(の感あり)、殿町に創られることになりました。
挨拶の横須賀市長が多少冗談めかしてではありますが、「寂しい思いをしています。なぜ川崎なんだ」と言っていましたが、県が力を入れているこの「キングスカイフロント」にともかくも設置されました。
学長挨拶は、「未病を支える社会システムをつくる人材を育成すること、地域と産業界との連携に重きを置き、社会実装に注力すること」を強調していました。
そして「ここは江戸時代の藩校に値する。藩主はもちろん黒岩知事です」とも。知事を目の前にしてリップサービスだったのかもしれませんが、ある意味経緯をよく表しているなと思いました。気持ちよくはありませんでしたが。
また研究科長は、グローバルな問題解決の最前線に立つなどの課題を掲げつつ、全て英語の講義を行うこと、紙を使わない講義を強調していました。
社会人が学びやすいように、講義は平日夜間と土曜日が中心となります。
入学定員は15人、取得学位は公衆衛生学修士です。13人の教授・4人の講師・助教1人を擁しています。
教官の部屋はガラス張り。Labと銘うたれています。
基本的な講義は、記念式典を行った部屋を区切って行うとのこと。、院生がそれぞれ学ぶ場は、下の二枚の写真の場で、ということでした。
この日の説明の限りでは、院生研究室はないという事でした。院生の荷物は?と問うと、ロッカーがあるから大丈夫と(写真の高い椅子のテーブル裏側にロッカーが)。
図書館もなさそう(ペーパーレスとはいえ、本を読まないはずはありませんが)です。
慌ただしく、大勢の中では確認できなかったことも多いのですが、規模的には、院生の数に比べて容れ物と体制は、大きいなという印象。
一方で、学ぶ場として十分なのかと気になりました。今までの学び方や研究の仕方とは違うと言われそうですが、このようなスタイルが有効なのか否か、注視したいと思います。(2019.5.29)