●踏切道改良促進法という法律があります。平間駅前踏切にどの程度活用できるかを確かめるために、国交省担当者からの聞き取りを行いました。
最初に、平間駅前踏切がこの法律の指定対象になっているかどうかの確認をしました。
書類上確認できなかったのですが、結果的には指定を受けているとのことです。
●法は、改良を促進すべき踏切を、国土交通大臣が指定できるとしています。事業者は、指定を受ければ、5年以内に改良を実施するか改良計画を出さなければなりません。
平間駅前踏切は、立体交差化の計画はありますが、まだ改良計画が出されていません。
立体交差化の実現は20年後とも言われていますから、この立体交差化を待っているだけでは、問題解決にはなりません。
●開かずの踏切として有名な平間駅前踏切は、8時から9時の間、日によっては4分40秒しか踏切が開かないという深刻な実態です。
この実態をこの場でも伝えながら、当面可能な対応を図る必要性を訴えたところ、「国としてもその必要性を認める立場に立っている。ただし、指定は指導権限までは持たず、あくまでも勧告にとどまる」とのことでした。
●平間駅前踏切については、JR東日本に対し、遮断機開閉に関わり次の2点指摘しています。
ひとつは、下り電車については、警報が鳴りだす時間が早すぎる点の改善(警報が鳴りだし、遮断機が下りるまで15秒、遮断から電車の到達まで20秒、合せて35秒という法定標準に対し、この踏切は63秒)。
ふたつ目に、利用者の乗降の間も閉まりきりで、早すぎる遮断と併せ、2分2秒も遮断機が閉まっているため、電車の停止を確認した後遮断機を開き、乗降が済んだら再び遮断機を閉めるという工夫ができないか。
●安全性を確保したうえで、地域全体の交通循環を確保することが必要です。上記の要求とともに私鉄事業者の工夫・改善などを参考にすることをJRに求めています。国交省からの働きかけも期待したいものです。
指定に基づく具体的な改善を、早急に実施させることが当面の課題です。引き続き地域の皆さんと取り組みを進め、JRに改善を求めて行きます。(2019.5.23)