岡崎ゆたか衆議院予定候補、あさか由香参議院予定候補とともに神奈川県立保健福祉大学を訪問しました。
●図書館、エコシステム、学科の実習室等を中心に学内を丁寧に見せていただきました。
看護学科の実習室は、23床のベッドが並び壮観でした。(写真1) 4人ずつ一つのベッドに付き、学科生90人全員が一斉に実習ができる規模です。ここでは人間と同じ体重の人形を用い、学びます。
23もの人形はどこに?と思うと隣の部屋に整然と収納されていました。(写真2)
社会福祉学科の介護実習室も充実しています。寝たままの入浴(写真3)、座ることが可能な方の入浴(写真4)など実習で学べます。ここでは、学生が自ら被介護者の立場になり学びます。
リハビリテーション学科には、皮膚病の方の珍しい形の治療用お風呂や水中歩行用の水槽もありました。
●2003年に、初の県立4年制大学として、横須賀に設立されました。2007年には大学院も開設されています。
保健福祉学部の1学部制で、看護学科、栄養学科、社会福祉学科、リハビリテーション学科があります。
国家試験はいずれも高い合格率を示していましたが、特に管理栄養士・社会福祉士・精神保健福祉士については全国平均の合格率を大きく上回っています(なぜか?その理由を知りたいところです)。就職率も100%に近く、その内県内への就職は65.3%(2016年3月)とのことです。
●PFI方式により、大林組と30年の契約を結んでいます。所有は神奈川県ですが、建物及び設備の管理・清掃・警備は大林組が行っています。清掃・警備については、さらに他社に業務委託されています。
また図書館についても、大学職員としての司書はいますが、それ以外の業務は有隣堂に委託されています。
●共産党の大学政策などもお話ししました。また公立大学法人とすることが決まっていますが、それに対する懸念もお話ししました。
私は、先の議会で、既に法人化している国公立大学の運営費が年々減らされ、大学としての運営が困難になっている例を示しながら、本校の公立大学法人化に反対したところですが、十分な運営交付金を確保することを、同席していた県の担当者にも重ねて要望しました。
学問と教育の場をめぐっても、規制緩和を受けた各種制度の下で、多重構造を余儀なくされ、独立採算制や評価制度に晒されようとしています。(2017.4.14)