●川崎市会議員団主催の学習・意見交換会「改定介護保険で事業者・利用者はどうなるのか?」に参加しました。4月から始まった「川崎市総合事業」の現状を探るものです。大阪社会保障推進協議会の日下部雅喜さんからお話をお聞きしました。
●特養ホーム待機者52万人、現在の入所者数51万人、すべての入所者を入れ替えなければ待機者がなくならないという数字に打ちのめされます。その下で、介護難民・介護心中・介護殺人・介護退職・介護破産などの凄まじい言葉が飛び交っています。
そこに追い打ちをかける介護保険制度改悪です。「介護の4大改定」にとどまりません。さらに「介護保険改革はさらに続く」のです。「保険外し」「特養外し」「補助外し」の連続です。
そもそも、介護保険制度も行政の責任を縮小させるものでしたが、さらに限りなく「保険制度」も縮小し、自己責任の世界に突入していきます。年金と同様、これでは国家的詐欺といわれても仕方がありません。
●怒りとともに、情けなくて涙が出てきます。どこまで国民を追い詰めるのかと。
国ももちろんですが、川崎市もひどい!一年前倒し実施の上に、厚労省モデルにもない「スーパー基準緩和」(市は指定事業者の宣伝をするだけ)を打ち上げ、形骸化に拍車をかけています。
介護事業者や介護労働者の方も口々に、サービス切り捨て・介護時間削減で思うような介護ができない辛さを語ります。制度改編の中で大手事業者しか生き残れなくなるのでは、という不安を漏らす事業者の方もいました。
国と自治体に向けた取り組みが急務です。県については役割発揮が難しいとよく言われますが、指をくわえて見ている訳には行きません!(2016.5.18)