15日から、神奈川県議会本会議が始まっています。23日は共産党一般質問の日。今回は加藤議員が行いました。主な内容は以下の通りです。
一つ目は、「子育て支援」についてです。市町村への子育て支援を、県の財政に位置づけ促進させることを求めました。
二つ目には、現在の「日本の働き方」を変えることなしには、県が掲げた出生率向上は困難と指摘しました。長時間労働の是正や雇用の正規化が不可欠と訴えました。
これについて知事は、育児のための短時間勤務制度や在宅テレワークのための環境整備を掲げましたが、特殊な制度の問題ではなく働き方全般の底上げが必要です。
介護職員や保育士の労働条件の改善を、国に訴えていくとのことでした。
三つ目には、県が中学校給食の実施について、「中学校給食導入促進事業費補助」を創設し、市町村の財政負担軽減を図ることを求めました。
これに対し教育長は、給食は市町村に任せ財政支援はしないと明言しました。
四つ目は「県営住宅」についてです。管理を指定管理者任せにせず、県としての責任を果たすよう求めました。また老朽化が進む県営住宅について修繕計画を持つことを求めました。
これに対しても、県土整備局長は「劣化の進行は一様ではないため、あらかじめ計画することは困難」と応えました。
どの問題をとっても、実情を把握せず、県民の困難に寄り添う姿勢が全く感じられない県政が浮き彫りになりました。息の長い取り組みが必要です。
傍聴には加藤さんの地元藤沢だけではなく、県内の県営住宅関係の方が多く参加され、県営住宅に対する要望の切実さがうかがえました。
本会議終了後の懇談は、いつもながら楽しく、様々な意見や質問が交わされました。
来週から常任委員会が始まります。(2016.2.23)