横浜市議団の特別支援学校調査に同行させていただきました。大山県議と椎葉かずゆきさんも一緒でした。
1 最初に訪れた、横浜市立上菅田特別支援学校
憲法を踏まえた「教育目標」が印象的でした。先生の説明も率直かつ意欲に溢れていました。学校生活で力をつけ、様々な困難を乗り越えてほしいと心から思いました。他の2校もそうでしたが、生徒も先生も明るく信頼感が感じられました。
その環境を整えるという点で、行政もしっかり役割を果たしたいものです。
廊下は必要な器具などでいっぱい
2 次の訪問先、横浜市立北綱島特別支援学校
ここは横浜市が、スペース狭隘を理由とし、閉校の対象としています。特別支援学校はいずれも過大規模化が問題とされています。そんな中での閉校は中止すべきと市議団でも取り上げているところです。
近隣に転校し通学時間が長くなれば、障害のある子どもたちには大変な負担です。「長時間のバス乗車で体がしびれ、マッサージなしには授業など成り立たない」「たんの吸引で度々車を止める」などの例を聞いています。
閉校になると、分教室は別として東部は空白地域になってしまいます。この学校がこのままあれば、助かる子どもたちがどれだけいることでしょう。
3万人を超える署名により、生徒在籍の間は、この場所を使う猶予期間が得られたそうです。
でも、懇談した保護者の方は言っていました。「医療行為が必要な子にとって、転校はどんなに大変なことか」「重度の子は生死の境のような場面もあり、長時間通学は怖い」「うちの子が何とかなるからいいでは済まない。後に続く子のことを考えると…」と。
リハビリ、頑張っていました。
3 最後が県立中原養護学校
1974年築の校舎、年数は上菅田校と同じですが、ずいぶん古く感じられました。大きな雨漏り箇所が、私たちが通った廊下だけでも2か所。天井に穴が開いたり、バケツが常置されたり。県の予算が乏しく、メンテナンスが十分ではないからでしょうか?
また、洗面台が車いす仕様になっていず、前部が入る洗面台は先生方手作りでした。先生の奮闘に敬意を表しつつ悲しくなりました。
先生手作りの洗面台 雨漏りの跡、下にはバケツが
県と市の違いで何より驚いたのは、市立が先生1人:生徒1.5人のところ、県立は1人:6人という説明があった事です。小・中・高別や障害部位の違いなど詳しく調べる必要があるとはいえ、少なくとも上菅田は軽度校なのに、とショックでした。
「何なのだ、この違いは」と県議として、いたたまれない思いでした。
昨年、県立高校を訪ねた時も、その校舎の劣悪さに愕然としました。中学生が見学に来ただけで、志望を市立にしてしまうと先生が嘆いていましたっけ。