●神奈川県平和委員会・神奈川自治体問題研究所・神奈川総研三者で軍需産業研究会を作っていますが、その第二回報告学習会を開催しました。
第一回で報告したとおり、安保三文書以降、日本国内の軍需産業は著しく契約高を伸ばしています。今回も報告は盛りだくさんですから、ここでは三菱重工と宇宙領域(次回ブログ)に絞って報告します。
●三菱重工は何を担い、どう変わったか
<事業構成> エナジー約50% 航空・防衛・宇宙約28% プラント・インフラ約16%
<防衛事業の主要生産拠点> 長崎・神戸・名古屋・相模原・横浜など全国に複数拠点/艦艇・航空機・ミサイル・戦闘車両など
<神奈川県内の生産拠点> 相模原製作所:特殊車両事業部/横浜製作所:艦艇・特殊機械事業(本牧工場:艦艇の修繕・改造など)
<防衛・宇宙>
売上収益:22年度4,749億円 ⇒ 25年度11,445億円
事業利益;22年度1,933億円 ⇒ 25年度4,322億円都(防衛・宇宙部門の売上収益が大きく貢献)
<軍事関連事業の展開>
*スタンド・オフ・ミサイルの開発・量産を拡大
*23年度以降ミサイル関連の受注急増
*米国企業のライセンスに基づく生産も担い、日米の共同生産・供給体制の一翼を担う
*日英伊による次期戦闘機の共同開発
*25年8月豪州は、次期汎用フリゲートとして「もがみ」型を選定。三隻の建造契約
*26年6月迎撃ドローンの量産型試作機を開発
●軍需産業拡大の要素
*米国は同盟国の役割拡大を求めている
*日米の軍需産業面での協力進展(ミサイルの共同生産、日本の生産・維持整備能力の活用)
*日本政府による軍需産業支援(武器輸出規制の緩和、設備投資・生産基盤への支援等)
*三菱重工の事業再編(軍事関連産業を成長分野として位置づけ、事業構成の再編)
●軍需産業拡大のいきつく先
*軍需産業を成長分野と位置付けることにより、資金・設備・技術・人を継続的に振り向ける
*このような資源配分が続けば、軍事需要を前提とした産業・企業構造が形成・固定化される
*民生分野含む他の産業への配分が制約を受ける可能性あり (2026.9.20)
(宇宙関連はボリュームがあるので、次回にまとめます。)


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