君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
働く場と学ぶ場に希望を!
神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

危うい社会に与する人を増やさない、県庁前宣伝で |君嶋ちか子|神奈川18区|前県議会議員

2025年8月24日

●29回目の「黒岩県知事の人権侵害を無かったことにできない女性たちの会」の宣伝行動。さすような陽射し。

この2年と4カ月、私達は性と人権について度々学ぶ機会をつくりました。また性と人権巡る様々な問題にも遭遇しました。伊藤詩織さんや五ノ井里奈さんの裁判、ジャニーズ問題、中居問題等々…そして直近では参政党問題。

県庁前宣伝では、これらについてもその都度語ってきました。この日は参政党を語らずにはいられませんでした。

●参政党については、事実に反する発言、女性を「産む道具」とみる女性観、外国人差別などを掲げる人権感覚などが目立ちましたが、参議院選挙では14議席を獲得するという広範な支持を得る結果となりました。

同党の神谷代表は参院選直後(22日)の記者会見で、大幅議席増の要因を問われ、「選挙戦でメディアの批判が増えたこと」を上げ「SNSなどで話題の中心が参政党になり、認知度が高まり終盤までいい形で持って行けた」と答えています。確信犯的な炎上商法といえます。

●根拠が不正確な発言として、「外国人の犯罪が増えている」「生活保護は外国人ばかり」「外国人からは相続税が取れない」「核武装が最も安上がり」等々をまき散らしました。

女性蔑視発言では、「高校生は大学に行かず子ども3人つくるべき」「働かず子育てをする人には子ども一人当たり月額10万円の給付金を渡す」「高齢女性は子どもを産めない」等。

憲法構想案は意見の相違というレベルではなく、近代政党なら踏まえるべき原則が投げ捨てられていました。例えば日本国憲法の三大原則、国民主権・基本的人権の尊重・平和原則をはじめとして、思想信条の自由・言論の自由等々。

●炎上商法たるゆえんは、批判されてもその姿勢を問われても、逃げ切りと開き直りの連続で、謝罪などとは無縁です。「訂正する気も謝罪する気も一切ない」「1億2千万人全ての気持ちに寄り添っていると何も言えなくなってしまう」という発言が続きました。

かくして大幅議席増を遂げ、炎上商法は成功しました。

●炎上商法を許さないためには、批判の熱量が話題性を上回らなければなりません。飛びつき易いテーマで盛り上がる、あるいは乱暴な主張に閉塞感を突き破る救いを見出す人よりも、デマを見抜き、その主張では社会は変わらないことに気づき、さらにはこの熱狂の行きつく先は?と危惧する人々を増やすことです。

例えば、「女性の価値は子どもを産むことにある」と言わんばかりの発言に対し、全国200か所以上で抗議の行動が取り組まれました。私も含めこれらの行動に取り組んだ人の思いは、女性蔑視・人権無視の発信をする政党に議席を委ねてはならないという危機感でした。でも、より多くの人々にその危険性を知らしめ、投票行動に変化をもたらすまでには至っていなかったために、不本意ながら話題性に一役買う側に止まったのかもしれません。

参政党のめざす社会はとても危ういと思いますから、その流れに与する人々を増やしては大変だと考えています。今後の参政党の言動、そして有権者の動向など見極めたいと思います。(2025.8.20)

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