君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
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神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

知事、県民の困難支える気もなく冷たい答弁 |君嶋ちか子|前神奈川県議会議員|神奈川18区女性・雇用相談室長

2023年9月28日

●日本共産党神奈川県議団、木佐木議員の一般質問を傍聴しました。

私としては、複雑な気持ちです。自ら質問する機会を得たかったなあと。

県議団、現在3名。

議員が4名以上という会派要件を満たしていないため、代表質問はできません。

一般質問も4年で3回位? まだ確定しないようですが、3期前、共産党県議団が1名の時は4年間で1回しか質問の機会はありませんでした。

という訳で、今回は実に貴重な機会。

●不妊治療補助、高校生通学費補助、給付型奨学金制度の創設、奨学金返済支援、重度障害者医療費助成の拡充など求めました。

切実な実態と今求められている自治体による支援、これを緻密な構成で質問を構築、知事や教育長の決意を求めましたが、いずれからも、出てきた言葉は「国が行うべき」。

私が県議であった時も、何度この言葉を聞いたことでしょう。

自治体として、住民の困難を軽減するという気概が欲しいものです。本当に残念。

●身体障がい者補助犬への医療費助成も求めました。

健康な犬でも予防接種など年間10万円近くの医療費がかかり大きな経済的負担となっています。横浜市では年間約500万円の予算を計上し34頭の補助犬に対し助成をしています。

県内には現在76頭の補助犬がいます。10万円の助成をしたとしても760万円。医療費助成を行うべきと求めました。

県の予算規模からはわずかのこの求めに対して、知事は「県獣医師会による助成(年間4万円)が行われているので、県が補助を実施することは考えていません」ときっぱり。あ~あ、冷たいな。

●問題となっているPFASの血中濃度検査の実施も求めましたが、知事は「血液検査では、健康への影響を把握することは困難」との論を持ち出し、従来行っていた「河川における水質検査を行う」と答弁。「じゃ何を行えば把握できるというのか」と憤慨しながら聞きました。

米国やドイツではすでに血中濃度の基準値を示しています。日本でも基準値を定めるべきですが、それがない中でも人体にどれほどの蓄積がなされているかは、対応の第一歩です。

県民の健康にも関心が薄いですねえ。

県内では、昨年厚木基地から蓼川に泡消火剤が流出しています。これは目標暫定値の20倍にも及ぶ濃度と報じられました。

また横須賀基地でも昨年基地内の排水から暫定目標値を超えるPFOS等が検出されています。沖縄でも度々問題となっています。

これらは、日米地位協定にも阻まれて、流出の実態把握が困難になっています。その中で、国や行政が米軍の規制を受けることなく行えることとして、せめて健康調査をという切なる願いです。

私も以前、これにかかわる質問をしていましたが、次は健康調査を求めるべきと思っていました。

ちなみに、同じくPFASの流出が問題とされている東京の多摩地域では血液検査を実施しています。

●他に、マイナンバー保険証への認識、健康保険証を廃止することへの見直し、介護人材の確保、介護報酬の引き上げなどを取り上げました。

木佐木さん、お疲れさまでした。(2023.9.25)

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