●2日から地域の方へのあいさつ。
岸田政権へのため息が聞こえるようでした。自民党支持という方からもその嘆きは聞こえてきます。
「ひどい国になってしまったねえ」というため息です。安倍政権への呆れとも違う嘆きを感じます。
安倍政権は「憲法を変える」ことを、着任早々に打ち上げました。その事への国民の警戒心や恐怖心を、当時痛いほどに感じました。(そのうち、あまりにもひどいウソや文書改ざんなど、恐れよりも政治劣化への呆れに変わりましたが)
それとも違う岸田政権の不気味さは、何も語らずにここまでことを進めてしまったという怖さです。
●岸田政権は、閣議決定のみで「敵基地攻撃能力を持つ」という大転換をやってしまったのです。
憲法解釈では歴代の自民党政権でさえ、「敵基地攻撃能力の保有は憲法の趣旨とするところではない(1959年の防衛庁長官答弁)」という立場を守ってきました。
ところが岸田政権は、参議院選挙の際に国民に問うわけでもなく、その後の国会でも一切語らず、国会閉会直後の閣議で「安保3文書」を決めてしまいました。安保3文書は「戦後我が国の安全保障政策を実践面から大きく転換するもの」と謳っています。その転換の柱である「敵基地攻撃能力の保有」は、専守防衛と相いれません。明らかな憲法違反です。
●この大転換を平然とやってしまう岸田政権に、多くの人が「いつの間に日本はここまで来てしまったの?」「この人、こんな人だったの?」という不安を抱いているのです。年末のテレビ番組で、新年はどんな年?と問われたタモリ氏が「新しい戦前」と答えていましたが、それはこれらの不安を言い当てています。戦争はこんな風に作られていくのかとゾッとします。
●この不安を払しょくしてほしいと多くの人が思っています。年明けの通常国会の課題であることは明らかですが、より広い自公政権NOの動きは4月の統一地方選挙にも託されています。
「頼むよ」と多くの方が口にされます。その言葉の中には、「日々の暮らしをもっと楽にしてほしい」という願いとともに「物騒な国づくりではなく平和に暮らせる日本にしてほしい」という願いが込められています。
●私たち日本共産党県議団は、地方自治の本旨「住民福祉の増進」を実現するとともに、平和な日本と世界を目指す勢力の一翼を担いたいと、心から思います。平和は何といっても住民福祉の大前提ですから。
4月の県議選、勝ち抜かなければなりません。皆さんの「頼むよ」に応えなければなりません。
そんな決意を込めて県議団と既に立候補を表明している加藤なを子・木佐木ただまさ元県議が県庁前で勢ぞろい。(のずえ明美・沼上とくみつ予定候補はこの日参加できず) (2023.1.2)