君嶋ちか子

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神奈川県議会議員
活動日誌

合理性も納得性もない議員定数条例改正案を押し通す理由は? |君嶋ちか子|神奈川県会議員

2022年5月28日

●第二回定例会が始まりました。

この日提案されたのは、議員提出第4号議案「神奈川県議会議員の定数、選挙区及び各選挙区において選挙すべき議員の数に関する条例の一部を改正する条例案」です。

●この間、議員定数等検討委員会が設けられ、結論として概要次のような条例変更案となりました。(3)などはわかりづらいと思いますが。

(1)定数増・減

  横浜市青葉区 定数3➡定数4

  海老名市 定数1➡定数2

  横須賀市 定数5➡定数4  

(2)合区(定数減)

  厚木市 定数3 & 愛川町・清川村 定数1

   ➡厚木市・愛川町・清川村 定数3

(3)選挙区変更(南足柄市・足柄上区を分割、南足柄市は足柄下区と合区 )

  南足柄市・足柄上(南足柄市・中井町・大井町・松田町・山北町・開成町)定数1

  足柄下(箱根町・真鶴町・湯河原町)定数1

   ➡南足柄市・足柄下(南足柄市・箱根町・真鶴町・湯河原町)定数1 

    足柄上(中井町・大井町・松田町・山北町・開成町)定数1

●これについては、共産党は検討委員会議論の過程から反対していました。

△問題としたひとつは、三浦市選挙区が据え置かれたことです。三浦市については次の3点から合区すべきと考えました。

①1票の格差解消の観点。2020年国勢調査によると議員一人当たりの人口は8万7974.6人。ところが三浦市の一人当たり人口は4万2069人。議員一人当たり人口が一番多い座間市の13万2325人と比べると、1票の格差は3倍超。最高裁は、格差2倍を超えた場合は違憲状態と判断。

②据え置き期間という弾力的な扱いはあるが、三浦市の人口予測から考えても格差は増大傾向。

③「三浦市の地域的まとまりを尊重して欲しい」旨の要望は、これまでの合区を余儀なくされた地域との公正性という点から受け入れがたい。

△ふたつ目は、足柄下選挙区についてです。

当初、足柄下選挙区を南足柄市・足柄上選挙区と合区するか、あるいは小田原市選挙区と合区するかが議論の対象でした。ところが、現状の「南足柄市・足柄上選挙区」をわざわざ分けて、「足柄上選挙区」を単独選挙区としたうえで、「南足柄市・足柄下選挙区」という案にすり替えられ可決されました。

日本共産党は次の理由から、この案に反対しました。

①南足柄市は足柄上郡に属していたという歴史的経過。1972年に市制施行に伴い、足柄上郡から独立。

②行政機関管轄でいえば、「小田原保健福祉事務所足柄上センター」・「足柄上地域首長懇談会」は南足柄市と足柄上郡で構成されている。一方、「小田原警察」・「小田原土木センター」ともに小田原市と足柄下郡を対象としている。

③議員定数等検討委員会のこれまでの検討を尊重すべき。2018年の定数等検討委員会において、南足柄市はかつて足柄上郡の一部であったという経緯、地勢的にも交通の便からも生活圏の一体性が高いという点から、南足柄選挙区の合区先は足柄上郡が妥当との結論を得て実行に至った。

④当該地域の声を尊重すべき。3月に足柄上郡5町の首長が神奈川県議会議長に提出した要望書では、突如浮上した南足柄下郡と南足柄市を合区とする案について、「合理性も納得性も全く感じない」とし「5町の町民とともに断固反対」と表明。その理由として次の4点をあげています。ア行政区域や生活圏の一体性、イ歴史的な一体感、ウ住民や有権者の納得性は民主主義の根底、エ足柄上郡5町と南足柄市は強制合区となったばかり。

●20日の本会議に条例案が提出された際、日本共産党は、検討委員会で述べた上記の理由を挙げ、大山議員が反対討論に立ちました。

三浦市選挙区、足柄上選挙区を単独選挙区としたことについて、賛成した議員は、その合理性をどのように説明するというのでしょうか。提案理由欄には、理由らしきものはなにひとつ記されていません。

この不条理な「議員定数に関する条例の一部を改正する条例案」は、共産党の5名を除き全員の賛成で可決されました。(2人の議員は退場したそうですが)

足柄上郡5町の真っ当な訴えを切り捨て、合理性の無い改正案を押し通す会派の判断、有権者はしっかり見届けるべきです。(2022.5.20)

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