君嶋ちか子

きみしま 千佳子
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神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

コロナ感染症対策特別委員会で臨時医療施設を視察 |君嶋ちか子|神奈川県会議員

2020年12月18日

●コロナ特別委員会の視察で、鎌倉市植木に設けられた臨時医療施設を訪ねました。

*この施設は、今年の4月、中等症患者受け入れの「重点医療機関」として設けられ、5月には「精神科コロナ重点医療機関」に指定されました。

*運営は、医療法人沖縄徳洲会が行っています。

*受入れ対象は、中等症患者(酸素吸入まで、人工呼吸器などの補助治療は行わない)、人工透析患者(4床)、精神疾患合併患者(6床)です。

*180床規模の入院施設ですが、現在は3棟109床が稼働中、11月の利用率は50.1%とのことでした。

●委員会視察で、様々なメンバーがいますから、あまり込み入った質問もできませんでしたが、全体に静かな印象でした。

当初からコロナ感染者受け入れのために造られたので、レッドゾーン、防護服着脱のためのイエローゾーンも整然と設けられており、管理はしやすいだろうと思われました。病棟内が一望できるモニターも設置されており、状況把握はナースセンターからも可能です。

スタッフの確保が可能なら、感染症対応の特化した医療機関として造ることは有効だろうと思いました。

精神疾患合併の方の治療としてどのような体制・配慮がなされているか、また透析治療を行いながらの治療の状況も伺いたかったのですが、その機会がなく残念でした。

聴取が不十分だったなあと反省。

●沖縄徳洲会湘南鎌倉総合病院が、重点医療機関の指定を受けるに際し、通常の医療を確保したうえで、新型コロナ感染者が安心して治療を受けるために仮設専用病床を設ける事を要請したといわれます。

病床を造ったとして、大変なのは、医療専門職の確保です。

こちらもスタッフの体制などはわからないのですが、湘南総合病院本体とのバランスを取りながらの体制整備は、容易ではなかったと思います。

仮設に限らず、医療スタッフがどこも足りません。

この点は、病床数をぎりぎりまで減らしてきた積年の政府の責任ですが、コロナで浮き彫りになった最大の問題です。不測の事態にも対応できる医療体制が切実に望まれます。

●仮設場所は、神奈川県の要請を受け、湘南アイパークが県にグラウンドを無償貸与しています。当初9月までの貸与でしたが、感染状況に照らし来年3月までの貸与延長を行っています。

湘南アイパークとは湘南ヘルスイノベーションパークの略ですが、武田薬品工業が湘南研究所を「開放」することによりつくられた企業発サイエンスパークといわれています。

武田薬品工業は、「インベスト神奈川」の「施設整備等助成制度」により最大80億円の助成を受け、2011年に湘南研究所を開設しましたが、2018年には、湘南アイパークとして、様変わり。現在は約70社がテナントとして入居しているといわれます。私たちが訪れた施設の隣には、その巨大な建物がそびえたっていました。(2020.12.4)

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