君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
働く場と学ぶ場に希望を!
神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

住民票のない人にも定額給付金を届ける取り組みが急務 |君嶋ちか子|神奈川県会議員

2020年5月16日

●寿町の簡易宿泊所などで暮らす人たちを支援している方たちから、お話を聞きました。

新型コロナ感染症の影響で、ネットカフェが休業となり、神奈川県においては、県立武道館が受け皿の一つとなりました。

その武道館に身を寄せた人たちにも、この方たちは相談や支援の場を設けてきました。

今回改めて寿町に伺いました。

●主なお話をを紹介します。

<生活全般の支援をしているAさん>

・コロナの影響で例年よりここで暮らす人は増えている。

・住まいの確保が困難。

・事業所の家賃が払えない、学生生活もストップせざるを得ないという声を聞いている。

・路上生活で定額給付金を受け取れない人が、多く出るのではないか。

<労働組合で活動しているBさん>

・仕事がばったり途絶えている。皆、働く意思と能力はある、仕事がないだけだ。

・路上にはあらゆる職種・地域から移行してきている。西陣や益子から来たという職人やある有名会社の部長だった人もいる。

・バブル崩壊の頃から、賃金未払いが増えている。

・日雇い労働者への蔑視がある。

・炊き出しに対する社会的支援は弱い。そればかりか、「怠け者にメシ食わせてどうする」といった批判さえある。

・1983年の襲撃事件以来、路上生活者への攻撃が増えている。襲撃と病気の脅威を常に感じながら生活している。

・生活保護にたどり着かない人は多い。部屋を見つけてから申請しろと言われるがそのお金がない。

・生活保護申請で、扶養照会されるのを嫌う人は多い。親兄弟親戚などには知られたくないからだ。

<看護師としてケアに当たっているCさん>

・定額給付金が最も必要としている人に届かない。

・生活保護の扶養照会は困るという人が多い。

<他市から支援を続けているDさん>

・定額給付金、住民票無くて受けられない。集団申請など検討している。

・経済的弱者に給付金届いてほしい。

<○○書士として支援しているEさん>

・住民票無い人に定額給付金をどのように渡すのかが問題。選挙権の行使も同様。

<看護師、炊き出しにもかかわるFさん>

・感染防止に努めている。PCR検査を徹底してほしい。

・発熱者が受診できなくなっている。

・生活困窮者にとって住まいの確保が大問題。県営住宅など足りない。

・国民の命と暮らしを軽んじる国をどう変えていくか。

<支援経験の浅いGさん>

・自粛を求めても補償がない。

・自粛による交流館閉鎖で困っている。

<医療ケアを続けるHさん>

・一般医療、コロナ医療、困窮者医療それぞれが困難に直面している。

・疫学調査を進めるためにも検査の徹底を。抗原・抗体検査も有効。

・住所がなくても給付金受け取れるように。

・保険証がなくても医療が受けられるようにしなければ、コロナ防止も困難。

東京新聞 2020.5.16付け朝刊より

●多くの問題点が浮き彫りになっていますが、私からは、殆どの人から懸念が表明されていた定額給付金と県の医療体制についてお話ししました。

定額給付金は、総務省との懇談はDV被害者などの受け取りが中心だったのですが、そこで示されたのは、住民票がない場所でも受け取れるという事です。つまり住民票携行無しでも給付をするという考え方です。

私はこの点を強調しながら、市町村とのやり取りで住民票がなくても受け取れるという事実をつくって行って欲しいと伝えました。(国にも指示を出す取り組みを働きかけなければと考えながら。これは急務です。)

国民全員に届け、暮らしを応援するという給付金ですから。

●大山県議、上野県議、北谷横浜市議、蓮池共産党中区コロナ対策本部長、共産党県委員会徳丸氏からも、コロナ対策以外の問題にも触れ発言がありました。

それぞれの分野で、提起された問題点に応える取り組みを進めたいと思います。(2020.5.14)

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