君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
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神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

第一回コロナ対策特別委員会 |君嶋ちか子|神奈川県会議員

2020年3月15日

●議会に、「新型コロナウイルス感染症対策特別委員会」が設置されました。

私はこの委員になっています。第1回委員会は3月11日。たくさんの問題が寄せられていますが、やはり質問時間は答弁含め15分しかありません。

●第一に取り上げたのは、神奈川県の検査状況

(1) 帰国者・接触者相談センター指示により医療機関受診に至った件数、及び検査に至った件数を問いました。

「3月9日現在で受診 15,217 件(政令市含む)、PCR検査に至ったもの 1,868 件」との答弁。

(2) 検査対象基準の一つが「37.5度以上が4日以上続く」ことですが、これが問題ありです。一つには当事者の不安に応えるものにはなっていません。また一つには、早期の対応ができず重症化を招きかねません。さらには、あいまいな状態で過ごす4日間は、本人や家族が感染源になる可能性があります。

神奈川県が率先して「4日間」の基準を見直し、検査を促進させることを求めました。

検査対象が広がると、軽症で治癒している人の数を一定把握することもできます。この把握は病態を理解する材料になり得ます。

答弁は「基礎疾患のある人や高齢者には対応している」(聞いているのはそこじゃありません!)。

●次に取り上げたのは、県の治療体制

(1) 感染症指定病院8病院74床の活用状況を問いました。

「3月9日現在で、利用20床」と答弁。

(2) 相談センターの指示による外来受け入れは、全て可能な状態かを問いました。

「余裕はある」との答え。(先行会派への答弁と併せて、検査・外来・入院、何れも現状では余裕があるということが判明)

●続いて、休校措置に関わって。

(1)首相の休校要請は、専門家の意見も聞かず、文科省の合意もない中で、まさに独断で行われ、全国で大きな混乱を引き起こしています。神奈川県も「首相要請」丸のみの休校決定をし、市町村教育委員会にも同様の態度を求めました。

それについて、6日の文教常任委員会で「学校設置者として、現場を踏まえた自主的な判断が必要」と教育長を質したところ「自主的な判断だった」と答えています。その判断の指標は何であったのかを問いました。

「感染拡大の傾向の中で、全国的な判断に沿って」と。これは自主的な判断の指標とはいえませんから、「生徒・学校に心配な状況があったのか」と重ねて問うと「それはない」。判断の根拠は依然としてわかりません。

(2) 休校から1週間を経て、「居場所」や学童などの利用者が増えています。当初から教室に比べ狭いところも多く、教室より濃厚接触の可能性が高くなる状態です。「学校が一番安全」との指摘もあります。あまりにも準備が不足している中で強行したことの弊害が目立ちます。今後も自主的な判断に基づく、見直しを含めた柔軟な対応を求めました。

「適切に対応していく」との答弁。

(3) 一斉休校に伴う、とりわけ切実な要望について質しました。

★特別支援学校の「居場所」利用生徒は増え続け、28校中20校176名に達します。スクールバスは3校で稼働。これは、生徒がどれだけ学校を必要としているかを表しています。引き続きの要望に応えてほしいと。

「安全確保に努めながら対応していく」と答弁。

★市町村公立学校及び特別支援学校で、希望者には給食を提供してほしい。

「臨時休業中なので困難」との答弁。

★体育館や校庭の解放を。

「市町村教育委員会の判断によるが、子ども達が長期間屋内で過ごすのは困難と考えている。全国的には解放しているところもある」と答弁。

★学習の遅れは否めず、2020年度「全国学力学習状況調査」を行わないよう国に求めてほしい。

「休校で指導しきれないのは確か。時期の検討を問い合わせている」と。

★学童保育に人的・財政的補助を。

「午前から開室したら 10,200 円、午前から開室し新たな雇用を伴った場合 20,000 円、クラスを増やした場合62,000円、それぞれ日額として支給」と前進。

●一斉休校は効果が図れないだけではなく、広範な部門が対応に追われ疲弊し、全体としての力が、これにより削がれているような気さえしました。首相の罪深さを改めて。またそれにつき従う県教育委員会も悔しく。(2020.3.11)

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