●被災地が気になりながらも、本会議、決算委員会と続いた一週間でした。19日土曜日は、畑野きみえ衆院議員・おおば裕子市議、市古次郎市議とともに、山王町・下沼部・宮内を回りました。
●被災から一週間、格闘は続いています。泥との闘いや後片付け、生活の心配。
事業所などにおいては、機械は相変わらず動かず、周辺の仕事に追われていました。その一つは、受けていた仕事を業者仲間に依頼することです。ここでも心配はやはり、そのあとその仕事がまたここに戻ってくるかという不安です。でも今最低限の責任を果たさない訳に行きません。
また一つには、従業員を同業者などに引き受けてもらう仕事です。休業補償も、事業主責任がない今回のような自然災害には使えません。既に従業員の何人かは、やはり同業の仲間に雇用してもらったという事でした。
●宮内の製本会社の社長さんは、機械の被害が3~4億円、製品の被害が2千万程と語ります。写真にある積んだ紙の束は、製作途中のものですが、水をかぶりすべて廃棄せざるをえません。手がけたものを捨てる、本当になんと非情なことでしょう。
数億円かかる復旧、仕事はできないとなれば、自力のみで再開にこぎつけるなど到底不可能です。これらの復旧を行政は全力で支えなければなりません。
●既に災害ごみの回収は始まっているのですが、地域的な偏りや、情報の錯綜もあります。この日回った地域で、改修されずに困っているところでは、市議が早速生活環境事業所に対応求める電話。回収の連絡に安どするという場面も。
●これらの地域は、新聞などではなかなか報道されません。大規模な川の決壊とか土砂崩れとは違うからでしょう。また、スポット的に起きた災害のため、中原区内の他の地域ではリアルには知らない方も多いと思います。
それらが一層被災の方を苦しませています。「何故ここだけ」と。すぐ隣が何でもないのに、ここだけ逆流したことの解明を求める声も切実です。
大きな事故や事件として報道されていなくても、深刻な事態がいくつもあるという事を実感します。(2019.10.19)