君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
働く場と学ぶ場に希望を!
神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

殿町視察と市長との意見交換

2018年9月1日

●川崎市内選出の県会議員で構成する多摩川会で、殿町にある施設の視察を行いました。
最初に訪れたのが、東急REIホテル。ここでは、水素を燃料に自家発電しています。
水素を供給している昭和電工川崎事業所では、使用済みプラスチックを熱分解して化学原料を再生する、ケミカルリサイクルという手法を用いています。プラスチックを熱で溶かさずに分子に戻す方法で、ほぼ全量を再利用できるそうです。この製造過程は今回見ていませんが、このホテルでは必要エネルギーの3割を水素で賄っているとの事です。

●2か所目は、国立医薬品食品衛生研究所。生活関連化学物質の品質・安全性・有効性を正しく評価する為の試験・調査・研究(レギュラトリ―サイエンス)を行う機関です。その成果は科学技術行政、厚生労働行政等に反映されます。検査基準に関する調査・研究といえばいいのでしょうか。
興味深い分野はたくさんありましたが、時間的制約もあり内容にわたる調査は次の機会に。

国立医薬品食品衛生研究所_01

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●当研究所の土地については、約1万平方メートルを国が、約1.7万平方メートルを川崎市がUR都市機構から取得し、市の持ち分は国に無償で50年間貸与しています。川崎市が2002年から誘致をしてきた結果です。
この地にあるメリットを問うと、他の機関の研究者が近くにいてセミナー・相談などの連携が容易との答えでした。
また、国民の安全に関わる基準をつくるという仕事ゆえ、国直営で行っているとの言葉に、「納得」です。
知事のヘルスケアニューフロンティア政策の評価とは別に、この研究所自体の役割は重要です。

●次に訪問したのは、メドトロニック イノベーションセンターです。
メドトロニックは、1949年創立の世界最大の医療機器メーカーです。1957年、世界初の電池式対外型ペースメーカーを開発して以来、人工心臓弁の発売、脊椎治療領域、糖尿病ケア領域など幅広く医療分野で事業展開しています。
1975年には、日本法人が設立されています。当センターは、医療従事者器具使用のトレーニングセンターであると同時に、社員の研修機関となっています。

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●次に市役所を訪れ、川崎市長との意見交換。
市から、財政状況、災害救助法の一部改正に伴う権限移譲、ヘイトスピーチなどに関わる「公の施設利用許可に関するガイドライン」についての説明がありました。
特に切実と思われたのが、特別支援学校受け入れ枠の拡充でした。
「川崎市域における特別支援学校では、志望者及び在籍児童数の増加・過大規模化が進行している」のに対して、市の拡充努力に比して県の拡充は不十分であり、状況は深刻化しているとしています。
「2009年度の高等部分教室の設置以来、神奈川県は川崎市内で特別支援学校の受け入れ枠の拡充を実施しておらず、特別支援学校の設置義務者として積極的な取り組みをお願いしたい」と結びました。
同感です。県の対応が求められています。(2018.8.30)

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