君嶋ちか子

きみしま 千佳子
戦争する国づくりストップを!
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神奈川県議会議員
未分類 活動日誌

プラハで未来社会論を問う

2018年8月18日

●プラハに共産主義博物館というのがあります。
「共産主義」が、どんな捉え方になっているのかと足を運びました。

入り口にはマルクス・エンゲルス・レーニンの肖像画。これは、「マ、オーソドックスなところか」と思いながら中へ。
科学的社会主義の体系的な紹介はなく、第二次大戦当たりから始まるような構成でした。
社会主義の英雄として、工業化や働く人々を描いた絵が展示され、その他プロパガンダポスターが並びます。体操金メダリストのチャスラフスカや人間機関車と言われたザトペックなども紹介されています。

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●ここまでは、抵抗感もなく見ていましたが、次に現れたのが、秘密警察が使用していた道具、拷問の場の再現、実際使われていただろうと思われる絞首台などでした。あり得るとは思っていましたが、実際目の当たりにするとへこみます。

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続いて、「黄金の60年代」として「プラハの春」に代表される自由化の流れが紹介されます。そしてそれを押し潰したソ連軍を初めとしたワルシャワ条約機構軍の制圧の状況が展示されています。

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●「社会主義・共産主義」には非人間的な秘密警察や拷問・粛清があり、市民の命をないがしろにし、人間性を求めた「プラハの春」は社会主義の名の下に圧殺された、というのが大筋です。
ソ連支配下で起きたことは、社会主義とは無縁な大国主義・官僚主義であったと私や日本共産党は考えていますが、体験者にとっては、この不幸な断片的な体験が、共産主義・社会主義の全体像として映っているのではないでしょうか。

●今回改めて、ヨーロッパにおいては、遠く離れた日本では想像できないほど、ナチズムとスターリニズムの影響が大きいことを痛感しました。
ナチズムに対する評価は大筋正しい方向で語られていると思いますが、ソ連の下での歪んだ社会主義の体験は、科学的社会主義の精神をくみ取ることを非常に困難にしていると思います。

●いわゆる西側諸国においても、ヨーロッパ最大と言われたイタリア共産党が解散し、かつて5人に1人の有権者に支持されていたフランス共産党も量的な減少とともに組織原則も大きく変えています。スペイン共産党も同様の事情を抱えます。そもそもこれらの諸党もソ連共産党の影響を強く受けていました。
となれば、ヨーロッパに、「社会主義・共産主義が目指しているのは、より人間らしく生きる社会」であることを明確に伝えている潮流は存在するのでしょうか。今後、この大陸において科学的社会主義が大きな流れとなることは容易ではないと思われました。

日本共産党は、自主独立を貫くという点で稀有の存在だと思っていましたが、その要因の一つとして、私は自分なりに「ソ連から遠いこと」を上げていました。今回の旅で、「自主独立」と「逆の立場」との分岐点がよりクリアになりました。
それだけに、日本共産党の今後は、新しい嶺をきずく世界史的な取り組みになると改めて思いました。(2018.8.13)

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