●三日間の視察後、翌28日は私の県政報告会でした。視察の帰途、中原文化協会総会に参加し、帰り着き報告会のレジメをつくる、という綱渡りでしたが、無事終えることができました。
150人余りの方に参加していただきホッとしました。皆さんお忙しい中、本当にありがとうございました。
●最近の具体的な問題について報告することも考えましたが、次の選挙が1年後というこの時期です。3年間のまとめをし、神奈川県議会の特徴を踏まえ、今後の課題をあぶりだすという事をテーマにしました。
●改めて県政の役割についてお話ししました。
政令市においては、県の機能が少なからず移譲されるため、県が直接見える場面は多くはありません。
でも県には、市町村の下支えをする、専門性を保障する、広域性を発揮するという大切な役割があります。県が力を発揮するならば、政令市を含めた県民の暮らし全体の底上げが可能です。
例えば小児医療費無料化、現在県は就学前までを保障していますが、県がこれを引き上げれば、市町村はさらなる上乗せができるのです。
県の役割発揮のために、引き続き奮闘したいと思います。
●議会が、県民の声を県政に反映させ、県の役割を十分に発揮させるためには、自由な議論が不可欠です。質問時間や順番にも、より配慮が必要だと思います。
異なる意見の排除や有権者から付託された代表質問権を他会派が侵害するのではなく、議会制民主主義を手放さないためにも、神奈川県議会の民主的な運営は必須です。
●また、県民にもっと見えるものでなければいけません。
傍聴の受付時間を柔軟にすること、請願・陳情などをめぐるやり取りを県民に見えるものにすることが必要です。
●自由に議論できる議会、県民に見える議会で県政に何を求めていくか。自治体が最も優先すべきは、住民の暮らしを支え福祉を増進させることです。黒岩知事が固執するヘルスケアニューフロンティア政策や「未病」は、切実な県民の暮らしを助けるには程遠い政策です。広範な県民に直接施策を届け、住民の暮らしを支えることを共産党は求めています。
●そんな取り組みの中から、★「働くときのルール」パンフを県内全ての高校生に配布、★私立高等学校等学費を年収590万円未満世帯まで実質無償化、★部活動のあり方に関する方針の策定、★県営住宅修繕対策予算の増額、★性的マイノリティ支援の企業等研修・個別相談の実施、★国民健康保険の法定外繰り入れを保障、等の前進も生まれています。
●私の報告の後、「神奈川県議会の政務活動費をただす会」から、この間の調査報告をしていただきました。
参加者が驚きの声を上げるような領収書がまかり通っています。取扱いの基準である「政務活動費の指針」の不備が浮き彫りになり、大きな関心が寄せられました。税の使い方、議会の民主化という点で、この取り組みの今後が期待されます。(2018.4.29)