君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
働く場と学ぶ場に希望を!
神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

神奈川県議会第一定例会最終日、一般会計予算案その他に反対

2018年3月26日

●共産党は木佐木議員が反対討論に立ちました。
反対した議案のうち、2018年度一般会計予算案について、主な反対理由を紹介したいと思います。

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●反対の第一は、知事の政治姿勢です。予算編成時には常に財源不足が強調され、県民要望が抑え込まれます。しかしながら決算時には、様々な努力がなされているとはいえ、財源不足は生じていません。
財源不足を理由に抑え込まれている小児医療費無料化や重度障がい者医療費助成などの拡充、保育士の処遇改善、河川整備計画の促進などを重ねて求めました。

●一方で、知事肝いりのヘルスケアニューフロンティアは、組織的にも予算も基本的に増大の傾向にあります。
しかしながらこの政策は、健康格差の是正には結びつかない施策です。県民が商品やサービスの購入を通じなければ、恩恵にあずかることができない政策だからです。
この政策が、大きな看板として掲げる最先端医療への支援も、自治体が優先課題として取り組むべきものではありません。
これらの点から、この政策では、県民の健康増進、公衆衛生の向上という公的役割を果たすことはできません。

●教育の無償化に向け、国に先駆けて私立学校に通う子どもたちの実質無償化を進めたことは評価すべき点です。
しかしながら、朝鮮学園に通う子どもたちには、学費補助が計上されていません。子どもや保護者に責任がない北朝鮮の政策を理由とした差別は許されません。

●リニアを初めとした大規模開発事業に前のめりであることも、問題です。
リニア建設を巡っては、談合で逮捕者が出るなど、指名停止処分も出る事態となっています。そんな中で神奈川県は、予算も職員も2倍以上に拡大する計画です。
相模原市に建設予定の鳥屋車両基地建設のために、移転を強いられ生活基盤を奪われる人たち、失われる保全すべき水源林、工事が始まれば多くのダンプが行き交い重大な影響を受ける住民の生活環境等々、多大な犠牲が指摘されています。支払う代償が大きすぎます。

県立高校改革と称して、県立高校を20~30校減らすとしています。現在第一次募集だけでも全日制8227名、定時制100人が不合格になっています。今でさえ狭き門、これ以上削減すべきではありません。

●県政調査として議会費で行われる議員派遣予算について反対しました。議員視察は政務活動費で行うことができます。議会経費削減の一環として県政調査についてはやめるべきです。

●以上が、予算に対する反対討論ですが、意見書についても一言。
今回、共産党は「子供の医療費などの負担軽減を求める意見書(案)」を提出しました。
すると、自民党もほぼ同内容の「医療分野における子育て支援策の充実を求める意見書(案)」を出しました。共産党案に対する賛成は、共産党の6人のみ。自民党案に対する賛成は、共産党含む全員一致となりました。
以前にも少人数学級実現の意見書で同様の経験をしています。このような形で、国に意見反映が図られていくのも、貴重な一歩です。(2018.3.23)

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