●共産党一般質問、今回は加藤なを子議員です。
最初に、藤沢片瀬海岸における海水浴場の使用ルールについて、ガイドラインの見直し求めました。知事は営業時間を遵守させるために、違反事業者等については、翌年の許可を行わないなどの規制強化を行うとしました。
ついで、オリンピックセーリング会場となる江ノ島について、海水浴シーズンと重なることから、来場者の安全確保、地元住民の生活確保を求めました。知事は組織委に反映させると答弁しました。
●保育所待機児解消の方策を求め、公立保育所増設のために県が整備費補助を行うこと、保育所建設のために県有地を活用することをを求めました。
これについて知事は、安心子ども基金を使って整備を進めている、土地についても優先的に貸与している、これ以上は難しいとまさに「明言」しました。
また、保育士の処遇改善に向け、県としての賃金上乗せを求めました。これについては「国の制度設計の問題。国に充実を求めていく」と、県の役割を全く認めない回答。
●特別支援学校の増設を求めました。
入学希望者は増えており、定員比208%の学校もあります。また支援学校の不足を普通高校の教室を借りる分教室方式でしのいでいるため、特別支援学校分教室が全国最多の20教室にもなっています。場所的にも適正な配置とはなっていません。
分教室は軽度の知的障がいに限っているため、重度の生徒は、長時間の通学を強いられるケースも出ています。
視察も行いましたが、一つの教室をロッカーで区切り保健室と職員室、さらに更衣室として使用しています。
普通校の合間を縫っての設備使用など、苦労されている様子もうかがわれました。
分教室の改善を求めましたが、教育長は「職員室が同室なので、保健室にすぐ駆けつけられるというメリットがある」ととんでもない回答。「保健室が独自に設けられている意義を認めないのか、かけつけるという事は放置を前提にしているのか!」と私は胸の中で思わず。
また「分教室に支障あるとの話は聞いていない」とも。「実態を見ていないのか!」と私はまたもやつぶやきました。
特別支援学校の新たな増設についても「インクルーシブ教育の進捗状況を見て」との回答にとどまりました。
●代表質問でも一般質問でも知事は度々、「お金がいくらでもあるのならやりますよ」と半ば開き直り状態の言葉を繰り返しました。一方で未病事業やヘルスケアニューフロンティア事業には、相変わらず力をいれています。
自治体が何を優先すべきかという問題です。知事にじっくり憲法と地方自治法を学び、県民の実態をてほしいと切実に思います。(2017.6.22)