選挙後、様々な団体との懇談などが続いています。
それらを通じて、改めて切実な問題が山積みであることを実感するとともに、選挙結果を受け、局面がさらに困難になることを思う日々です。
衆・参通じての3分の2越えで当然強気で攻めてくる与党。政府にコントロールされているマスコミ。この布陣の中で、私達は闘わなければなりません。
選挙中のチラシで、目に留まったのが内田樹さんの言葉です。「政治的立場が違う政党が政策の一致を足場にして、一時的な共闘関係を持ちうることは民主主義の最も優れた点」「野党共闘は民主主義の本道を実践している」とあります。そもそも「民主主義とは反対者とともに統治するための政治制度」というのですから。
私達が、安保法制反対の闘いの中から辿り着いた「野党共闘」が、民主主義の本質に迫るものだという指摘には大いに勇気づけられます。
また選挙を通じても、その有効性は証明されました。32の一人区すべてで成立した野党共闘は、11の選挙区で勝利。前回選挙は野党が2議席だったことに比べると有効性は明らかです。さらに4野党の前回獲得数を足した数を上回る支持を得た選挙区が28に上ったことは、共闘効果そのものです。
共闘をさらに量・質ともに豊かに発展させることが今後の課題です。
このことが、私たちの願い実現の必要性から編み出されたというだけではなく、「民主主義の本道を実践」することになるとしたら、こんなに嬉しいことはありません。(2016.7.15)