中野晃一講演会が中原区で開かれました。主催は、中原革新懇・「戦争法廃止」中原行動実行委員会・コスカラ(小杉から平和をつなぐ会)です。参加者は194名。
中野さんのお話から、日本社会に変化が生まれていることが、生き生きと伝わってきました。
●中野さんは政治学者ですが、学者的な分析というよりは、若者初め広範な層と結び運動を進めてきた人ならではの語り口でした。
若者が声を挙げなければ前に進めない現状、学者が立ち上がらざるを得なくなったことについて、「(憲法学者などの)生涯をかけてきた学問が冒涜されていることに対しての怒り」という指摘が印象的でした。
憲法学の権威が国会前でマイクを握る光景など、今までなかったこと。安倍政権が、かつてなく国民を蹂躙している中で起きていることです。
●シールズ(SEALDs;自由と民主主義のための学生緊急行動)の若者が、「自分たちの訴えたいことが、どうしたら他の人々に伝わるか」に心を砕いているというお話も印象的でした。
参加者が思わず笑ってしまったのは、「シールズのコールは、昨年の6月と9月では明らかにスピードが違ってきていることに気づいていましたか?」というくだり。私達世代が行動を共にする機会が増えてきた秋以降、年配者もついていける速度に、コールの速さを調整していると言う訳です。素晴らしい配慮!
●共産党が野党共闘をいち早く呼びかけ、合意成立後は一人区において、自らの予定候補者を下すという決断を各地で行っていることについて、積極的な評価をいただきました。
野党共闘の最大の力は、声を挙げ続ける国民と市民運動であることも強調されました。深く共感するところです。
一人区が与野党対決で盛り上がり投票率が上がると、複数区・比例区含めた野党票全体を押し上げるとの心強い指摘も。
●この日、生活の党、社民党、共産党の参加でリレートークができたことも画期的でうれしいことでした。
主催者のご尽力に、敬意と感謝を申し上げます!(2016.4.6)