2月2日、県議団で、二俣川にあるライトセンターの視察を行いました。
視覚障がい者の活動拠点ともなっている県の施設です。
点字・録音図書などの制作貸し出し、視覚障がい者のスポーツ振興、ボランティアの育成、各種相談、等の事業を行っています。
点字図書館は他自治体にもありますが、スポーツセンターの機能も併せ持った施設は、全国で唯一とのことです。
【図書機能】
・月曜に発行される多くの週刊誌を、音声に変えて土曜日には障がいのある方に届けるという仕事を年間通じて行っています。
・図書の貸し出しを行っています。他の図書館との連携も行っています。
書庫にはたくさんの本が詰まっていましたが、コンサイス英和辞典1冊が点字に翻訳すると100冊になるという事ですから、翻訳の大変さも保管する大変さもうかがえます。
・点訳、音訳、対面朗読などの個別サービスも行っています。
【スポーツ振興】
・障がい者スポーツ指導員、歩行訓練士が配置されています。
・視覚障がい者が安全に使えるプール、トレーニングルーム、プール卓球室、ジョギングコースなどが用意されています。
・プールは費用が掛かるところ何とか、運営しているとのこと。
・卓球はボールを転がしながら行います。ネットの下をくぐらせ、ラリーが続いていました。
・ジョギングコースは、なるほどと思いました。上から降りているロープを握りながら走ると安全に走れる仕組み。(写真参照)
- 施設利用は無料。月の利用者は約1000人。図書についての利用者は県全域にわたっています。
- 翻訳等、多くのボランティアの方が活動されていました。
- 2006年から、指定管理者として日本赤十字が運営しています。経費削減が続く中で、職員を減らさざるを得ず運営には大変苦労している様子でした。
日本赤十字社は創設の1974年から受託運営者としてかかわってきただけに、施設の意義も十分踏まえ、生き生きと仕事をされていました。でも、その一方で指定を得るためにコスト削減を余儀なくされています。
コストに振り回されることなく、充実した仕事をしてほしいと願わずにはいられませんでした。