代表質問は、交渉会派になったからできることの一つです。
私たちはこの中で、県民の声を代弁し実態を伝えること、改善のために何が必要かを提起すること、県当局からそのための答えを引き出すことを眼目としています。
質問時間は会派勢力で違い、共産党は30分です。訴えたいことはいくつもありますが、質問項目をどのように設けるかが工夫のしどころです。効果的な答えを引き出すために、あれこれ悩み、県議団の中でも議論を重ねます。
(「新かながわ 2015.12.13付」より)
今回、「働き方を是正に向け自治体としてやるべきこと」が、大きなテーマでした。
地方自治体は、民間企業に対し、国のような指導権限を持ちません。ならば、知事が権限を持つ県庁及び指定管理者等の県が関与する組織から始めよう、という事です。県庁及び多くの関連組織の働き方を質すことは、そこで働く人にとって必要なことはもちろんですが、県内全体の働き方にも影響を与えます。
県庁、愛名やまゆり園、神奈フィル等の例を挙げながら、働き方の是正を求めました。社会福祉法人の指導の在り方にも触れました。取り上げ方はとても難しかったです。
でも貴重な一歩だったと思います。このようなテーマが神奈川県議会で取り上げられることはなかったでしょう。引き続き、公契約条例やディーセントワーク(働きがいのある人間らしい仕事)条例にもつながるものとして取り組んでいきたいと思います。
当面する具体的な問題として、産業技術センターの地方独立行政法人化・統合問題を取り上げました。県内中小企業を支える体制確保の点、県の産業政策の在り方を問うという点で重要だと思います。
私は、新しい産業の創出に偏重せず、今存在する地域の企業をしっかり支えることの大切さを強調し、産業技術センターの独法化・統合に反対しました。
当面する二つ目の問題として「県立高校改革」です。県が狙う20~30校の削減、高校をタイプ別に特定する差別・分断は、高校を取り巻く状況をさらに悪化させます。今望まれているのは「高校改革」ではなく、全日制高校の拡充、老朽化対策、教師の多忙化の改善です!
お忙しい中、大勢の方に傍聴に駆けつけていただき本当にありがとうございました。(2015.12.3)
☆神奈川県議会のHPに君嶋県議の代表質問がアップされています。見逃された方はこちらから。