爽やかな日となりました!
横浜地裁判決の日、傍聴に並び、傍聴券も手に入れました。
裁判長が席につき、突然数字を語り始めました。ぼそぼそと聞き取りにくい声でした。
私は「多分期間と金額のように聞こえるから、賃金だろう。だとすると多分支払い命令。勝利かな?」ととっさに頭を巡らしていました。原告席を見ると後列の穂積弁護士が小さくガッツポーズ。これでやっと一安心。
人生がかかった判決。裁判官は、もっと明確に語る必要があります。原告の布施木さんさえ「最初良くわからなかった」と言っているくらいですから。
それからは外に飛び出し、喜びがはじけました。涙を流す人、抱き合う人、杉本さん・布施木さんを囲んで何度も何度もシャッターが切られました、私と大山県議は初めて持った「勝利判決」の垂れ幕とともにお二人と写真を撮らせていただきました!
被告が「演奏技術が低い」「楽団の品位と名誉を汚した」などとして二人を解雇しようとしたことが、解雇権の乱用に当たると断罪され、解雇無効が認定されたわけです。
私は喜びとともに、怒りを覚えていました。「組合員であることを理由にこんなことが相変わらず行われている。しかも神奈川県が補助金を出し、知事が顧問、県民局長が評議員になっている団体(神奈川フィルハーモニー)でこんなことが行われている」と。
知事は、自らの組織でもある神奈川県労働委員会の判断にも従わず、二人に裁判まで余儀なくさせたこの団体に対して、良識と法令順守を求めるべきです。そして正常な楽団運営を取り戻し、音楽家が心おきなく演奏に打ち込める条件を整備すべきです。(2015.11.26)