日本共産党中原区後援会が新春のつどいを開催。
あさか由香さんのビデオメッセージに始まり、はたの君枝元衆議院議員の挨拶、藤原正明県委員長の報告。参議院選挙に向けた神奈川県内の状況、選挙に向けての決意など、それぞれに現在の状況に相応しく、引き締まった挨拶が続きました
市古次郎市議は、共産党杉並区議団の視察状況の報告。
2022年に鮮やかに区長選挙で勝利した岸本聡子氏。前区長の下で(川崎市でいうところの)子ども文化センターと老人憩の家の廃止計画を撤回させたばかりか、新たな設置までやってのけた嬉しい話を披露。
そして岸本氏の面目躍如と言えるのは、その手法。区長の思いだけで事を進めるのではなく、区の職員が住民の声を聞き取り、それを政策化するという過程を経るのだそうです。これにより区の職員も仕事に手応えと喜びを覚えるという変化が。
そして何より住民に根付いた強い要望は、野党である自民党なども反対はできなくなっているとのこと。
民主主義のお手本のような区政です。住民主権が貫かれていると思います。私も視察に行きたかったなあ。
今年は川崎市長選挙の年、川崎でも住民を尊重する市長をと思いは募ります。
市民運動の奮闘も印象深いものでした。
一つは「巨大物流倉庫を考える住民の会」。報告したMさんは、パワーポイントの技術を駆使して、参加者に「西加瀬プロジェクト」の無謀さを見せつけました。
広大に広がる三菱ふそうの跡地、そこに計画されている巨大倉庫が建設された景観を映し出します。どれほど高くどれほど長い距離にわたって、巨大な壁として住民の暮らしを遮るか。巨大な塊が見る見るうちに立ち上がる様に、参加者は息を呑みました。
この建物が住宅密集地につくられる異常がよく解ります。さらに建物だけではなく一日24時間1300台以上の車が行きかうという大問題もあります。
ここでは詳しい説明はできませんが、粘り強い取り組みにより、現在建設工事に着手させていません。取り組みに心から敬意を表します。
もう一つの報告は等々力緑地を守る会。
川崎市がPFI方式を用い等々力緑地の再編・管理・運営を等々力パーク株式会社に委ねた件。これによると樹木800本以上が伐採され、商業施設やスーパー銭湯、立体駐車場がつくられる予定。昨年夏から急速に運動が広がっています。1万40筆の署名を添え川崎市議会に陳情を提出しました。
陳情内容は、「施設建設は最小限にとどめ、樹木の伐採は行わないで」「催し物広場は市民の交流・憩いの場として防災対策の広場として残して」というもの。市議会は共産党と無所属の議員合わせて3名を除き不採択という悔しい結果。
この二つの報告は住民の力強さを感じさせてくれました。
第二部では、前進座の今年の公演「裏長屋騒動記」で主役を務める柳生啓介さんの口上が披露されました。芸能において様式に基づく所作は魅力とともに説得力を発揮できるなと思いました。
続いておなじみの中島ペロさん。替え歌も語りもますます磨きがかかっていました。
お二人ともに、芸の力を感じさせてくれます。
かくして多彩な新春のつどいを終えましたが、参加した皆さんそれぞれに手応えを感じられたことと思います。(2025.2.1)