君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
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神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

24年政府予算~国民生活をさらに細らせ、大企業応援は引き続き |君嶋ちか子|神奈川18区|前県会議員

2024年4月2日

●「かながわ総研」の主催で、”2024年度政府予算案”の学習会を行いました。

《軍事費2年間で2.5兆円の増加》

(22年;5.4兆円 → 23年6.82兆円 → 24年7.95兆円)

*「敵基地攻撃能力」の強化

スタンドオフ防衛能力」7,430億円

イージス・システム搭載艦2隻 3,731億円

基地施設等の強靭化 6,313億円

戦闘機 F35A 8機1,120億円、F35B 7機1,282億円

*さらなる軍拡ねらう「有識者会議」(経団連会長・元防衛大臣・元統合幕僚長・三菱重工業会長等) →「見直しをタブーとせず……国民負担の在り方について議論すべき」

*財源確保は「途半ば」:約14.6兆円を目標規模としながら、7.73兆円にとどまっている。

*「歳出改革」で浮いた分は軍事費に。

「国の存続そのものに関わる」(全世代型社会保障構築会議報告書)少子化対策の財源を「社会保障改革」の枠内だけに止める理由を、日本共産党の高橋千鶴子議員が質したところ、政府は社会保障費以外の「歳出改革」で生じる財源は「防衛力強化のための財源」と答弁。

*建設国債を軍拡財源に。

《41年ぶりの歴史的な物価高騰》

*1982年平均消費者物価指数3.1%、23年平均3.1%

*物価高騰の主因は「円安」

*日米金利差で「円安・ドル高」に

*「マイナス金利政策」から、0~0.1%程度の金利を促す方針へ

*実質賃金は、22年4月以降22カ月連続マイナス

*実質年収は11年間で33万円減(12年平均404.6万円、23年平均371.5万円)

*倒産・休廃業も急増(23年 倒産8,690件、休廃業・解散4万9,788件)

《賃上げ減税の実態》

*22年度「賃上げ減税額1位はトヨタ。だが減税無しでもトヨタは賃上げが可能(トヨタ22年度実績:単体当期純利益2兆9364億円、内部留保19.2兆円、内部留保の0.2%で300億円の賃上げは可能)

*中小企業は利用できない仕組み(減税適用率:中小企業4.0%・大企業15.8%)

*減税が実際に生じるのは4~6年後

《10兆円で可能な中小企業支援》

*時間給(額)1,500円未満労働者2,200万人・引き上げ所用総額12~13兆円のうち中小企業分は8兆円程度

*支援方法:社会保険料事業主負担の減免、社会保険非加入事業所には賃金直接助成など

《消費税の問題点》

*109の国と地域が「付加価値税の減額」を実施・予定

*消費税収は法人税などの穴埋めに(消費税36年間の累計税収539兆円、法人3税の減収累計318兆円、所得税・住民税の減収類型295兆円)

*インボイス制度により、フリーランス・零細事業者に増税

*新たに納税者になった人133万人(増税額1730億円、一人当たり13万円)

《社会保障》

*「自然増」分を1,400億円削減

*12年間で2.5兆円の自然増分削減

*24年度の年金は実質0.5%の目減り(物価上昇率3.2%に対し、年金改定率2.7%=「名目手取り賃金上昇率3.1%」-「マクロ経済スライド0.4%」)

*年金は20年間で1割の目減り

*介護保険料9段階 →13段階にし、全ての段階で値上げ

*訪問介護の基本報酬を引き下げ

 政府「訪問介護は収益が多い」 実際は「4割近い事業所が赤字」

 政府「処遇改善加算を合わせればプラス」 実際は「加算でプラスになるのはごく一部」

*介護事業は風弁の灯(休廃業10年71件 →23年510件、倒産10年27件 →23年122件)

*国保料も急増の恐れ

《少子化対策》

*児童手当の拡充(対象年齢引き上げ・所得制限撤廃等)

*出産・子育て応援交付金(妊娠届出時5万円、出産届出時5万X出産人数)

*多子世帯の大学授業料入学金の無償化(子供が3人以上の世帯に第一子から)

*こども誰でも通園制度(就労条件問わず保育利用可)

*保育所配置基準改善(4・5歳児「30:1」→「25:1」)、1歳児「6:1」→「5:1」

*児童手当の拡充(第3子~1万5千円 →3万円、高校生も対象、所得制限なし)

*不公平な多子世帯大学無償化

*「少子化対策」に新たな負担増

《大企業関連》

*自民党も認めた法人税減税の失敗

自民党・公明党の令和6年度税制改正大綱「我が国の法人税率は、これまでの40年間にわたって段階的に引き下げられ(中略)法人税の税収力が低下している」「内部留保を活用して投資拡大や賃上げに取り組むことが期待された」「賃金水準は実質的にみて30年間横ばいと他の先進国と比して低迷し、国内設備投資も海外設備投資と比して大きく伸び悩んできた。(中略)近年の累次の法人税改革は意図した成果を上げてこなかった」

*過去最高の内部留保、しかしながら新たな投資に繋がらない

*過去最高、大富豪の資産急増

 柳井正氏 12年0.87兆円 →24年6.75兆円

 孫正義氏  〃 0.57兆円 → 〃 4.87兆円

*大企業にはさらに減税を追加「戦略分野国内生産促進税制」(国内投資してから10年間、販売量に応じた減税)

*ストックオプション税制の対象を拡大(自社の株を時価より安く買える権利を与える仕組みを拡大)

*既存の優遇税制の効果も増大させる。連結納税・研究開発減税も増大中

*巨額の大企業補助金ばらまき

《国 債》

*利払い費が暮らしの予算を圧迫

*これまでのように日銀が国債を買い続けると低金利が続き物価高騰が止まらない

*日銀に金利コストが発生

*現在は1兆円を超える「利ザヤ」が発生、金融引き締めの段階では「逆ザヤ」に

●どこまで国民を追い詰めるのか、さらに大企業応援は果てしなく、亡国の道をまっしぐらの2024年度予算です。この路線を変えさせなければ。(2024.3.22)

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