君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
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神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

職場に自由と民主主義を取り戻す、伊草貴大さんの決意 |君嶋ちか子|神奈川県会議員

2021年4月27日

●伊草貴大さんは、2014年4月にNECディスプレイソリューションズ(NECDS;現シャープNECディスプレイソリューションズ)に入社。希望に燃えて仕事に励んでいました。

ところが、12月飲み会の席上で、上司からセクハラを受けます。そして一年後の2015年12月18日、突然4人がかりで手足を持ち上げられ、社外に連れ出され、休職に追い込まれます。復職可能との医師の診断書を提出しても認められず、会社側医師からは、「発達障害」との決めつけをされ、2017年4月21日、NECDSは「障がい者に戻れる職場はない」と退職を強要してきました。

●伊草さんは、企業内組合に相談をしても受け入れてもらえなかったのを初めとして、いくつかの組織を訪ねても埒が明かず、ようやく電機情報ユニオンにたどり着き、2017年5月に加入します。

電機情報ユニオンとともに闘い、団体交渉を経て復職が認められましたが、復職プログラムをこなし復職目前のところで、何とNECDSは、2018年12月11日付通知で「休職期間満了」による退職を通告しました。

2019年1月28日、伊草さんはこれを不当として横浜地裁に提訴し、今年の4月20日に第9回の口頭弁論を終えています。

●この間NECの不当解雇とたたかう伊草さんを支援する会」がつくられ、団体交渉、裁判闘争、署名活動、宣伝活動など、電機情報ユニオンとともに取り組んでいます。

私も会員ですが、この日第3回総会で、来賓として挨拶をしました。

コロナ禍で顕著となった働く人達の生活の困窮、これはこの20年余りの働かされ方の変遷と無関係ではありません。派遣労働をほぼ全ての職種で可能とした小泉政権下の法改正や、リーマンショック時に住まいと職を失った派遣労働者の姿も思い出されますが、これらを経て雇用の劣化は著しく、働く人が物のように扱われる場面も少なくありません。伊草さんの事件とこれらは無関係ではありません。働く人が大切にされる社会を作る為にも、伊草さんの復職を全力で勝ち取りたいと訴えました。

●この事件は不可解なことが多く、要因が不明なことも少なくないのですが、行為として明らかに不当なことが続いています。社内の人間4人に宙づり状態で会社から排除されるなど、偶発でないことは明らかです。会社はこの時両親まで呼び出しているのです。その後も障がい者との決めつけやだまし討ちのような休職満了など、卑劣な行為が続きます。

20代の若者が、どんなに驚き恐怖を感じたことかと思います。でも伊草さんは、打ちのめされることなく闘い続けました。初めて会った時の「こんな理不尽がまかり等っていいはずはない」という言葉を今も覚えています。諦めずに電機情報ユニオンをよくぞ訪ねてくれたと思います。

●伊草さんは、挨拶と決意を述べる場面で、今年30歳を迎えるといった時にこみ上げるものがあり言葉が途切れました。入社以来の6年間に対し様々な思いが去来したのではないかと思います。参加者からは「がんばれ!」の声。

会社の不当な仕打ちに会わなければ、仕事のキャリアも積み、同僚と楽しく仕事をしていたのかもしれません。

でも最後の言葉はあくまでも主体的でした。「職場に自由と民主主義を取り戻すために闘う」と。この6年間を苦渋の思いで終わらせないために、共に闘いたいと思います。心からの拍手を送りました。(2021.4.25)

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