●私達は毎年、知事に対して予算要望書を提出しています。
私たち自身も多くの団体と懇談を重ねる中で、切実な実態や声を聞き、身につまされる思いで取り組みを進めています。そのうえでなお必要な課題について、県への要望としています。
夏の合宿、さらにはその後の団会議でも議論を重ね、まとめあげました。
県内の暮らしや営業に関わる切実な声がぎっしりと詰まっています。いわば一年間の目標であり、課題です。
●それは私たち自身の課題であると同時に県政の課題です。知事に対して真摯に受け止めることを求め、議員団一人一人が言葉を添え、分厚い要望書を毎年手渡してきました。
ところが知事は、今年この予算要望の場に姿を現さなかったのです。二か月も前に、知事の日程を確認したうえで調整した予定ですから、不在は通用しません。知事欠席の理由は示されませんでした。
予算要望書は中島副知事に手渡しました。
●考えられるのは、先日の知事の議場での暴言です。
藤井議員の質問終了後、藤井議員に対し「質問しろよ!」「逃げるのか」「卑怯じゃないか!」と大声を上げた件です。
この件に関し、私達は議会に対しての侮辱であると同時に、議員に対して指示をするという議会と当局の関係をわきまえないものとして、また議場で傍聴者もいる中で叫び続ける品性に対して批判し、謝罪と撤回を求めているところです。
知事はそれについて、記者団に対して弁明はしていますが、私たちには一切答えていません。
●そのうえ、今回の突然の欠席です。自ら仕掛けた問題で何のけじめも示さず、それをひきずり、公的な場を理由も示さず欠席をする、その無責任さと稚拙さは、想像を超えたものがありました。
議場で不当な言いがかりを議員に投げつけたふるまい、その後何の後始末もできずに自らの役割を放棄し、理由も示さない欠席、このような人物だったのか、と改めて。
●自治体の役割を踏まえていない政策に対して、度々私達は批判してきましたが、ここに至って、人格においても、知事の任は相応しくないと言わざるを得ません。
県民に対しても失礼な話です。この予算要望は、私たちの作文ではなく、県民の切実な訴えですから。(2018.10.15)