●学童保育を卒業した子どもたちの活動として始まった「平間わんぱく少年団」40周年記念の和太鼓コンサートが行われました。
今、団は5歳以上小学校6年まで。そして中学生以上の子どもと大人で「和太鼓祭音」も作られています。
●私の子どもたちも親たちも、学童で鍛えられかつ楽しく充実した日々を送ることができましたが、それだけではなく、このように卒業後も継続的な集団として大活躍していることに、目を見張る思いです。
途中、映像で40年間も紹介されましたが、平間学童保育の始まりはヤギを飼う事から始まりました。楽しく参加できるようにとの思いからだそうです。親の参加も強く求められたと。あーわかりますねえ。当時を思いだします。こんなことが基礎になっているんですね。
●卒業後の活動として、1979年には少年団が結成され、次第に太鼓が位置付いたそうですが、その10周年に初めてコンサートを。そして1994年には大人集団「和太鼓祭音」が結成されました。
その後何と海外公演までやってのけるのです。ドイツを初めとして7カ国にも及んでいます。来年はスペインだそうです。凄いですねえ。
●これらの蓄積がぎっしり詰まったコンサートは、とても感動的でした。
太鼓というのは人間の体と魂にズシリと響きます。深いところを突き動かされるような感じです。
今回特に、打つ人の動きに魅力を感じました。片方の腕を通して力が太鼓に込められる時、もう一方の腕が気持ちよく上に伸びます。
一定の様式は、美しさと結びつくと思います。太鼓のリズムも体の動きも音色と一体となって、心を揺さぶります。
●第一部の構成劇「はだしのゲン」、第二部は「祭りだ、太鼓だ、響け広がれ」と題した11曲を堪能しました。それぞれ魅力的でしたが、圧巻は最後の秩父屋台ばやし。団の方全員の出演で観せ、聴かせてくれました。演じる方たちもきっと充実感を味わったことと思います。
●祭りや太鼓は消えてしまったり、消えかかっているものもあるようですが、残念な思いに駆られます。それらを伝える共同体が成り立たなくなっているのでしょう、きっと。
祭りには庶民の願いが込められていると思います。そのひとつの表現である太鼓がいつまでも続くことを願っています。
この集団を引っ張ってきた山本さん、人間の力もまた実感させてくれます。大企業の差別と闘ってきた人でもあります。(2018.8.4)