君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
働く場と学ぶ場に希望を!
神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

神奈川県が津久井やまゆり園の死を悼むならば

2018年7月24日

●あの日から2年が経とうとしています。23日、津久井やまゆり園事件追悼式に参加しました。

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舞台は、津久井やまゆり園利用者の手で折られたやまゆりの花で飾られています。
園の生活が映し出されると、改めて「この生活がいきなり、理不尽に破壊された」という事実を突きつけられます。
私もこの事件の5か月後に娘を失いましたが、わが子をこの事件で失った方々の思いが胸に迫ります。

●知事はあいさつで、共に生きる社会をめざし啓発に努めるといいました。またその為のフォーラムを予定していること、今後もイベントなどに取り組むこと、等を語りました。
私は先の特別委員会でも強調しましたが、いつまでも啓発やイベントにとどまることなく、共に生きることを保障する政策により力を入れるべきだと考えています。例えば、障害のある方が安心して歩ける街づくりを促進させることや、障害があっても雇用の場が確保されること、インクルーシブ教育が十分な体制で保障されること等々の具体策が、共に生きる社会には必要です。
知事と県には、もはや啓もう・啓発だけではなく、日常生活を保障する政策を促進させることを強く求めたいと思います。

●被害にあった方々の顔と名前は、今年も明らかにはされませんでした。差別にあうこと等を恐れる事態は、2年経っても変わらなかったのでしょうか。
我が子を失ったお父さんやお母さんは、他人の前で涙を流せないのでしょうか? 本当に残念な事態です。

●大きな犠牲を払う事に依らなければ、注目されないことは多くあります。大きな事件や過労死なども犠牲者が出てからでなければ、なかなか問題とされません。
これ自体、残酷なことではありますが、その出来事をきっかけとして転換させることができなければ、一層悲惨です。
神奈川県は、津久井やまゆり園事件がこの地で起きたことを肝に銘じ、掛け声だけではなく、真に差別のない社会をつくらなければなりません。そうでなければ、19人の死を悼むことにはなりません。(2018.7.23)

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