●10日、川崎公害三団体(川崎公害病患者と家族の会・川崎公害裁判弁護団・川崎公害根絶市民連絡会)の新春のつどいが開かれました。
公害は終わったと思っている方も多いかもしれませんが、公害被害者の救済・公害の根絶・環境再生とまちづくりを掲げ、今も活動は続いています。
被害者の救済という点では、「国によるぜん息患者医療費救済制度」を求め大きなエネルギーを注いでいます。現在、ぜん息患者医療費助成制度は川崎にしかありません。(小児ぜん息患者医療費支給事業はこちらです)
●医療費救済制度を求めて、署名実に2万5000筆超、党派を超えた紹介議員など、懐広い取り組みを展開しています。早期の5万筆達成を目指しています。
この新春のつどいにも、自民党国会議員・自民党横浜市会議員の方も参加、公明党・自由党などからもメッセージが寄せられ、「ウイングを広げた取り組み」に目を見張りました。
切実な要求であることはもちろんですが、川崎の運動の歴史とそれにより形成された土壌を感じさせられました。
●まちづくりでも、国道1号線沿道10か所にわたり、歩道の拡幅と緑化、4車線を2車線にすることにより沿道住民の環境を改善しています。この取り組みも16年間続いているのです。
この団体主催の「まちづくりフェスタ」も私も何度も顔を出していますが、他の市民運動のグループも多く参加し、すっかり定着しています。
●今も亡くなる方がいますし、発作の苦しさを背負いながらの取り組みですが、不思議なことに悲壮感よりは、皆が集う楽しさを感じさせるのです。私は初めての参加でしたが、自民党とも手をつなげる取り組みや楽しく集う姿が新鮮でした。
●労働者の町は、多くの運動と革新市政の歴史を生み出し、それは形は変わっても、今に生きているなーとしみじみ感じました。
先日8日に感動的な和解を勝ち取ったグリーンディスプレイ事件の裁判も、川崎の運動や仲間が大きな力となって支えていました。川崎に改めて愛着覚えた数日でした。
この日、「地球温暖化と私たちの命・暮らし」をテーマにした学習会もありました。講師は東京大学特任研究員佐川清隆氏。31歳の若者の明快な語り口も嬉しく頼もしかったです。(2018.2.10)