君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
働く場と学ぶ場に希望を!
神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

衆議院選挙の重たい数字

2017年10月24日

●22日の投票日を経て、自公併せて313という議席数に慄然とします。選挙前から度々警鐘を鳴らしてきましたが、ついに現実となりました。
政権は強気で改憲に踏み込むでしょう。希望の党と維新の会を加えた改憲勢力は、実に374議席、議員定数の8割を超えました。

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●対して共産党は、21議席から12議席へと後退しました。要因分析はまだ正確にはできませんが、私としては小選挙区候補を下すことの影響力をまざまざと見せつけられた思いです。
12選挙区全てで野党共闘実らせた北海道。5選挙区で野党共闘候補者である立憲民主党と無所属の候補者を当選させましたが、共産党の比例候補当選はゼロという結果です。
小選挙区候補を立てなければ、共産党の名前も政策も有権者に届く量は激減します。その結果、前回の比例20議席(606万票・11.37%)から、11議席(440万票・7.91%)となっています。

●「野党共闘を優先させる」、この事は安倍政権の暴走に対峙するために必要なことでした。この貴重な「覚悟のリスク」も、全国的に立憲野党による共闘の成果が発揮され、与党議席の減少に繋がっていれば、その苦労は報われたというものです。
でも、希望の党の出現、それに続く民進党の合流劇で全国的な政治の転換は困難な事態となりました。その結果が冒頭の自公の議席数です。

●また別の要因として、希望の党や民進党の異常な流れに呑みこまれ、政権への真っ当な批判が、解散後はぷっつりと途絶えました。安倍政権の免罪を許す結果となりました。
これは、駅頭や街角で前回の衆議院選や地方選の時ほどには、切実な願いや期待が感じられなかった背景の一つだと思います。
政党としてのプライド打ち捨てた解党劇の罪深さ、実に重大です。

●逆流は常にあるものです。それを超えていくのが歴史なんだろうと思います。でも直面する困難は生易しいものではありません。
議席減による質問時間の減少、影響力の低下、等々。野党共闘の要を担えたのも議席あってこそ。マスコミの意識的な共産党排除も再び始まっているように思えます。

●これらの困難に屈することはもちろんありません。でも、から元気だけでは遠吠えに終わってしまいます。
冷静な分析に基づいた粘り強い行動を再び開始しなければなりません。しっかりと(この言葉も首相や官房長官が、空疎に度々使うものだから、説得力がなくなっていますが)状況見極めねばと思います。自由と平和を侵すものに怒りを燃やし、心ある人々に依拠し、人間の尊厳守りたいと思います。(2017.10.24)

001(2017.10.24付 東京新聞朝刊より)

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