●(神奈川県立)中原養護学校入学式のご案内を頂きました。色紙を切った花吹雪が、体育館の床いっぱいに広がった卒業式を思い出します。
住吉高校分教室のお子さんもこの日は一緒ですが、本校入学は、初等部4名、中等部8名、高等部12名でした。
初等部入学の車いすのお子さんが、会場いっぱいの人に驚いたのか泣き出し、ずいぶん長い間、大声で泣いていました。
当然ながら誰も咎めず、付き添いのお母さんもお父さんも肩身の狭い思いをするわけでもなく、その子に話しかけたり抱っこしたりしています。皆優しく見守っています。その子と同じ目線でお父さんが隣に座れるよう椅子が用意されたりします。
●私は以前職業安定所に勤務し、養護学校の職業相談に何度か行ったことがあります。「子どもたちと話していると心が和むなー」と感じたことを思い出しましす。
形式ばらずに、とにかく子供が主役です。新入生と在校生を代表して、それぞれ高等部のお子さんから挨拶がありましたが、皆が熱い視線を送り、身を乗り出すように子どもの言葉に共感しています。もちろん私たちも。
終わると舞台の袖の先生たちが拍手と「よかったよー!」の言葉で迎えています。
様々なご苦労はあるでしょうが、なんと人間的な場なんだろうと思います。私は子どもたちが一生懸命挨拶する姿に涙が止まらなくなってしまいました。命あることがどんなに素晴らしいことかと思いました。優が亡くなって以来、一層涙もろくなった私です。(2017.4.5)