●27日3つ目のつどいは、「緑陽苑分会とみんなのつどい」です。
社会福祉法人ハートフル記念会は横浜市に本部を置き、川崎市麻生区を中心に事業展開しています。特養ホーム緑陽苑はその一つです。
●法人は沢山の争議を抱えていますが、佐藤分会長の不当配転問題では、9月29日、最高裁で「上告棄却」の決定が下され、2014年3月の中央労働委員会の命令が確定しました。
「法人・理事長の違法行為」について、法人は謝罪文を掲示せざるを得なくなりましたが、佐藤さんに対しては謝罪もなく、「怪文書」の作成者と決めつけた出勤停止のままです。
「怪文書」でいえば、今年の川崎メーデーの壇上で挨拶する私の写真と、同じ舞台で訴えをする佐藤さんの別の写真が同じ角度で撮られているので、「同一人物が撮ったのに違いない。この写真を撮ったのは誰か」という文書による問い合わせが、怪文書に関わる質問とともに理事長から私宛に来るという唐突かつ異常なこともありました。
佐藤さんだけではなく、施設長解雇事件もありますが、この施設長については、今回新たに事務職員退職に関わる損害賠償請求訴訟も起こされています。
さらに組合員・職員だけではなく、家族の会や施設を支えてきた人たちに対しても不当な攻撃が続いています。
ただでさえ労働条件が厳しい介護の現場ですが、この法人の下で、不当な事柄や離職者も多く、職場を支える人たちは非常な苦労を強いられています。この大変さを思うといても立ってもいられない、という感じですが、この日は皆さんが明るい顔でホッとしました。
闘いで鍛えられた?あまりに異常な攻撃が続き開き直った?でも確実に言えることは、多くの仲間がいるからでしょうね、きっと。
●他の争議を抱える仲間からの訴えもありましたが、私が最も辛かったのは、過労事故死に至った渡辺航太君のお母さんの訴えです。
「航太に会いたいです」とお母さんはいつも言います。この日オープニングでハンドベルの調べがありましたが、お母さんは涙が出てきて仕方がなかったと。航太君も高校生のころハンドベルを演奏していたそうです。
奪われた命の名誉をかけた闘いは、辛過ぎます。過労死は絶対に無くさなくてはいけません。
最後の応援バンドの演奏も私は、闘う仲間が輝いていて、康太君のお母さんの気持ちを思い出して・・・涙をこらえながら聴きました。Kさんの久しぶりの歌声も嬉しく。
唄われたケサラの一節「うたえ、うたえ、うたえ人間の優しさをうたえ~」(ケサラ、ケサラ、ケサラ~のメロディで歌われる箇所です)は今も響きます。
午前、午後、夜と多くの人の思いがいっぱい詰まった一日でした。(2016.11.27)