7日に急きょ提案され、14日成立を目指す「共に生きる社会かながわ憲章」に関り、予定外の委員会開催が続きます。12日には、参考人として3人の方に来ていただきました。
13日は、この「憲章」の採決日でした。共産党県議団は、この「憲章」に賛成するかどうかでとても迷いました。
「えっ、憲章になぜ?」と思われるかもしれませんが、今回の「憲章」は、急な成立を意図したため、策定委員会等の体制も取らず、パブリックコメントなど県民の声を聞くという点でも不十分です。何より障がい者団体を初めとしたいわゆる当事者の参加がなされていません。
参考人招致はありましたが、短時間で議員と当局が居並ぶ中で、話せることは限られます。これでは当事者参加には程遠いものです。
私は、せめて第3回定例会末の12月を視野に入れて、必要なプロセスを踏み「憲章」というにふさわしい内容で作ることを求めましたが、当初の予定通りで議事が進められました。
共生社会目指すことには、もちろん賛同しつつ、こんなつくり方を認めていいのか、一方的に作られて当事者の方々はどう思うだろうか、と悩みました。
また、短期間で急ぎ文案を作っていることから、骨格的にも十分とはいえません。これで、先々まで生きる「憲章」といえるかという思いがぬぐえませんでした。
議会外の様々な立場の方々に意見も伺いました。そして、迷った末に、議論を重ねた末に、「賛成」することとしました。様々な問題含んでいますが、これをステップとして先に進める事、具体的な施策の充実を求めていくこととしました。
また、憲章にすべて解消させることなく、やまゆり事件が象徴する問題にも粘り強く取り組みたいと思います。その点では、利用者にとっての施設の在り方、施設の働き方の改善は必須です。
ある関係者が不安気に「県は、これでやまゆり園事件の幕引きを図るつもりでしょうか」と。決してそんなことはさせません!(2016.10.13)