【初詣の方々と】
大晦日から日付が変わる頃、大戸神社へ。大庭(おおば)市議とともに、参詣の方に挨拶するためです。
私は昨年からですが、大庭市議は、実に10回目となります。
色んな方が話し込んでいきます。「名前を変えたら」というのから「共産党が神社でやるのって受ける~」と盛り上がったのまで。
やはり印象的なのは、「戦争だけは絶対だめよ。ほかのことなら我慢したっていいけど、戦争だけはダメ」という、かみしめるような言葉でした。
今年は、安倍政権の国づくりを許さない闘い、まさに正念場です。
【母と暮らせば】
午後は、まとまった時間をとれるのはこの日しかない!と「母と暮らせば」を観に行きました。
山田作品には優れたショットが多いと思います。情感が豊かで、一瞬の場面が多くのことを物語ります。
この映画にもありました。息子とその恋人の写真スタンドが、数秒映し出されます。詰襟とセーラー服の二人は、この時代ですから微妙な距離を保ってそっと微笑んでいます。それだけの写真ですが、私は涙があふれました。
互いにキラキラした感情を抱いていること、それぞれに沢山の可能性があったこと、この年代ならではの瑞々しい感受性が溢れていることを、私は感じ取ることができました。人生への賛歌が凝縮されているようでした。
でもこの二人の人生は、間もなく断ち切られます。1945年8月9日に。
この様に、人為的に断ち切られた人生がどれほど多くあったことでしょう。
人生の美しさを感じれば感じるほど、それを壊そうとするものとは闘わなければと思います。(2016.1.1)