2014年4月24日、24歳の青年がバイクで電柱に激突し死亡。22時間勤務を終えた帰宅途上だった。
直近2か月の勤務状況は、最高23時間の連続勤務、また勤務あけ4時間後には次の勤務に入るという日もあった。このような働き方の下で極度の睡眠不足と過労による事故と考えられた。
この青年の『グリーンディスプレイの青年過労事故死裁判を支援する会(仮称)』が12月11日に結成された。気丈に話されるお母さんは「優しくまじめな子だった」と。必死に仕事をこなしていたのだろう。
生きる糧を得るための仕事で命を失うというのは、不条理過ぎる。お母さんには、涙をこらえながら「こんな働き方を許す社会変えましょうね」というのが精いっぱい。
でも、この企業はもちろんのこと、このような働き方を横行させている国には、改めて激しい怒りを覚える。
派遣法を次々改悪し、永久に使い続けることを可能としたことが象徴するように、国が後押ししながらこの国の非正規雇用は増え続け、今や4割に達した。この状態は低コスト労働力をひたすら求める風潮を蔓延させ、異常な長時間・過密労働を強いている。
こんな日本で、首相はさらに規制緩和を進め「世界で一番企業が活動しやすい国にする」という。労働条件の悪化は進み、パワハラ、セクハラも後を絶たない。このまま推移するならば、社会の持続性など望むべくもない。
亡国の政権を終わらせ、仕事で命を落とすことのない社会を早く築きたい!(2015.12.11)