11月18日、高知県を視察で訪れました。視察の一つは木質バイオマス発電の事業化です。
【この事業の目的は次の3つ】
○未利用木材(森林整備で発生する)の有効利用による森林再生。
○再生可能エネルギー発電として環境に貢献。
○雇用創出・地産地消による高知の活性化。
【この発電所の特徴は以下の通り】
○木材の破砕から発電まで行う一体型発電所として日本初。
○周辺環境に配慮し、防音・防塵設備を備え、緑地を確保。
○津波対策に配慮し、重要設備は高所に設置。
(バイオマスの発電ボイラー)
この事業を行う土佐グリーンパワー(株)は、とさでん交通(株)・高知県森林組合・出光興産(株)三社の共同出資です。
バイオマス発電は、発電自体はCO2を生み出しますが、植物等の光合成の過程でCO2を吸収しているのでトータルでゼロになる「カーボンニュートラル」を実現しているものです。それが森林再生と結びついているのが素敵です。
新しい試みも多い事業でご苦労も多いとのことですが、私の眼には「誇らしげ」に映りました。
事業の目的、進め方いずれも時代の要請、地域の特性を踏まえた極めて納得のいく事業ですね。高知は県土の84%が森林、全国屈指の森林県です。(2011.11.18)
(高知には至るところに龍馬が)