●市古次郎市議の久しぶりの市政報告会が行われました。中心点は給食無償化。
最初に法廷劇ならぬ議会劇。
「財政力のある川崎でこそ無償化を」と迫る市古市議。それに対し、市教委は相も変わらず「学校給食法第11条は、設置運営にかかる経費は設置者、その経費以外は保護者の負担と定めていますので、無償化は考えておりません」と。
市教委を演ずる人が気の毒になるぐらいのダメ答弁を繰り返しました。
●学校給食法は度々無償化をしないことの理由として持ち出されてきましたが、今や流れは変わりつつあります。
国は昨年、少子化対策・子ども政策の強化として、「学校給食無償化の課題整理を行う」としました。また2023年度時点で全国の自治体の3割(1794自治体のうち30.5%に当たる547自治体)が無償化を実施しています。「保護者の負担軽減や子育て支援」として実施した自治体が多くあります。
●東京23区は既に無償となり、多摩地域でも取り組みが進んでいます。
この日は今年4月からの無償化を実現した西東京市共産党市議団長の大竹あつ子さんをゲストに迎えました。
西東京市では昨年7月から署名活動を始め、昨年秋の時点では、市長は「財政が厳しいため実施は困難」と答えていました。でも12月には、東京都が給食無償化に対し半分補助すると発表。さらに署名もつみ上げた結果、2月16日、実施が公表されました。
2月23日、市長に「市民の会」から7115筆の署名を手渡した際、市長は「市民の署名の重みを受け止め、経常的な無償化を決断した」と述べています。
●川崎市においても、同様の動きをつくり出しています。先日「学校給食の無償化を求める川崎市民の会」がつくられ署名スタート集会を行い、今元気に署名に取り組んでいます。
●私の挨拶は、学校給食無償化の意義を中心に。
学校給食は、子どもたちの話にとどまりません。
映画「希望の給食」が紹介していた千葉県いすみ市の農家の方が、「有機米は学校給食で支えられ、地域おこしにもなっている」と述べていました。
また、韓国では、学校給食にとどまらず、給食の有機化と無償化は、全ての人の食を保障するものとして「食の基本権」を掲げた公共給食へと発展しました。
給食無償の取り組みは「自己責任の社会を、基本的人権保障を基軸にした社会に変えていく取り組み」といえます。
実現めざし、行政・議会への働きかけと共に世論を盛り上げていきましょう!市長選挙の争点になるほど盛り上げれば、実現します。
三回前の市長選挙の争点となった中学校給食は、当初福田市長は掲げていなかったけれど、対立候補であった私が公約として掲げ要求が広がる中で、福田氏も公約として掲げざるを得なくなり、当選後実現しました。
●市政報告会、楽しく終了しました。(2024.7.27)