●13回目の「原発ゼロへのカウントダウンinかわさき集会」、13回目を数えてしまったなーと思いながら参加しました。
●このような大きな集会は、集会の意義とは別に普段会えない方に会える貴重な場です。
お互いの元気を確認したり、労働組合に関わる気がかりな問題の確認をしたり、3月20日の神奈川18区のタウンミーティング(衆議院選挙立候補に関わる企画)のご案内をしたり。
●展示で印象的だったことは、原発ゼロ市民共同かわさき発電所のコーナー。
原発賛成が反対を上回っていること。2013年賛成28%・反対58%だったものが、2023年には賛成50%・反対42%に逆転しているのです。
あの13年前の恐怖を忘れたのでしょうか。そして未だ廃炉の見通しも立たず、避難を余儀なくされている数万人の人たちがいるという実態が目に入らないのでしょうか。原発は人間と共存できません。
●舞台のゲストは、いわき市から東京に避難している鴨下美和さんと脱原発弁護団全国連絡会共同代表の海渡雄一弁護士。
海渡弁護士のお話で印象的だったことの一つは、福島の原発事故の際は、原発内の調査もできたが、それに比して今回の地震で損傷を受けている志賀原発は、ガードが固くて情報が入らないということ。
また、これは多くの人が指摘していますが、珠洲原発が予定通り造られていたら、日本は壊滅的な被害を受けていただろうというお話もゾッとしました。
珠洲源発が予定されていた場所は、今回4キロメートルにわたって2メートルの隆起が生じました。この地震に遭遇していれば原子炉が大破した可能性もあると。ゾッとしました。福島の事故被害以上に過酷なものになる危険性大でした。珠洲原発の反対運動が日本を救ったと胸をなでおろしました。
現在日本は、数千年に一度といわれる地震活動期に入ったそうです。「日本に原発をつくっていい場所はない」と警鐘を鳴らしました。
これは初めて知りましたが、最高裁が大手法律事務所に牛耳られているという話。電力会社の法律顧問を務めるような弁護士が最高裁に送り出されたり、退官した判事が大手法律事務所に天下りすることが当たり前のように行われているとの事。これでは公正な裁判など成り立ちません。
高裁までの議論を無視したといわれる6.17最高裁判決は、「想定を超える大きな津波だったので、たとえ国が東電に命令し防潮堤など造ったとしても事故の発生は防げなかった。だから国に責任はない」というもの。最高裁の人の流れを聞くと、この判決もむべなるかなというところ。
国と原子力村の癒着は司法まで巻き込んでいることに愕然とします。
●約1000人の参加ということでした。集会終了後、平和公園から武蔵小杉駅まで、長いデモ行進が続きました。
このまともな声が通用する国にしなければ。(2024.3.10)